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国内銀行の不動産業への新規貸出額が8.2兆円になり、3度目の不動産バブルの道を懲りずに進むのかという記事を、最近書いた。(鑑定コラム1049「不動産業への新規融資8.2兆円 要注意だ」)
やはり商業地の地価は、底を脱して値上がり始めた。
一般財団法人土地総合研究所が、『不動産業業況等調査結果』を発表している。
平成25年2月22日に、平成25年1月時点の調査結果を発表した。
その調査の中に不動産流通業の不動産業業況指数がある。
経営状況のDI値は、住宅地と商業地に分かれている。
住宅地の経営状況のDI値は、四半期毎に調べられている。
商業地の経営状況のDI値は、1月と7月の年2回のみである。
一般財団法人土地総合研究所が発表する商業地の経営状況のDI値は、
平成25年1月1日時点 27.8
になった。
6ヶ月前の平成24年7月時点のDI値は、「0」 であった。
「0」から「27.8」にアップした。
このことは、商業地の土地価格は、底値から上昇に転じたことを意味する。
商業地の地価は、上昇し始めた。
地価上昇することは良いが、バブル現象を形成する上昇をしないように願う。
土地総合研究所の調査は、「代表的商業地における6ヶ月後の地価見通し」の調査も行っている。
それによれば、東京の日本橋、銀座等の商業地の上昇等の見通しは、下記の通りである。
上昇 58社
下落 5社
横ばい 57社
である。
DI値を求めれば、
(58−5)/120×100=+44.1
+44.1である。
(注)上値、下値を2倍しない。
6ヶ月後にこの通りの数値になったら大変だ。
大阪、名古屋の「代表的商業地における6ヶ月後の地価見通し」は、下記である。
上昇 下落 横ばい
大阪 2社 4社 12社
名古屋 1社 4社 13社
大阪、名古屋は未だ地価上昇に転じていない。
大阪、名古屋は東京より遅れることから、この結果は当然の結果である。
DI値がプラスマイナス0である時は、
イ、地価が底を打った時
ロ、地価が天井を打った時
のいずれかである。
平成24年7月1日にDI値が0になったということは、今迄地価が下がり傾向にあったのであるから、地価が下げ止まったと言うことである。
即ち、商業地の土地価格は、底を打ったと云うことである。
DI値が0を突破し、それも大きく+数値になったことは、はっきりと上昇に価格転換したことになる。
平成19年1月以降の商業地の経営状況のDI値を下記に記す。
平成19年1月 50.0
平成19年7月 13.6
平成20年1月 −40.0
平成20年7月 −72.2
平成21年1月 −80.0
平成21年7月 −55.0
平成22年1月 −55.0
平成22年7月 − 5.6
平成23年1月 − 5.0
平成23年7月 −16.7
平成24年1月 − 6.3
平成24年7月 0.0
平成25年1月 +27.8
鑑定コラム944)「商業地価は底(2012年7月)」
鑑定コラム1049)「不動産業への新規融資8.2兆円 要注意だ」
鑑定コラム507)「不動産業の業況の分水嶺は2007年7月だった」
鑑定コラム1055)「東京住宅地価が底に近づきつつある(25年1月)」
鑑定コラム1066)「東京住宅地価は底を脱した(25年4月)」
鑑定コラム1083)「土地総研不動産流通業(住宅地)のDI値はプラスに(25年4月)」
鑑定コラム1098)「東京住宅地価上昇地域は広がった(25年7月)」
鑑定コラム1115)「地価は値上りしている 土地総研DI値25年7月」
鑑定コラム1142)「住宅地の地価の上昇は鈍化か」
鑑定コラム1176)「住宅地の地価は緩やかに上昇している」
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