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レオパレス21が、2019年11月8日に10月の入居率を発表した。
入居率は80%を切って、79.49%である。
サブリースの利益率ラインである80%を切ったことから、これからの諸費用は持ち出しになる。利益率ライン80%とはどういうことかについては、鑑定コラム1981)「 レオパレスのサブリース利鞘は20%か」で、詳しく述べている。
2019年4月以降の入居率は、下記である。
2019年4月 82.35%
2019年5月 81.95%
2019年6月 81.40%
2019年7月 80.67%
2019年8月 80.21%
2019年9月 80.07%
2019年10月 79.49%
レオパレス21は、同日に2020年3月期の第2四半期(2019年4月1日〜9月30日)の決算を発表した。
売上高 221,517百万円
営業利益 ▲17,126百万円
171億円の赤字である。
2019年3月末と2019年9月末との現金・預金等の比較を行うと、下記である。単位百万円。
3月末 9月末 差引額
現金・預金 84,536 68,852 ▲15,684
建物・構築物 40,542 34,294 ▲6,248
土地 49,221 43,533 ▲5,688
純資産 81,338 56,207 ▲25,131
2019年3月末から6ヶ月の間に、現金・預金は156億円流出した。
土地建物構築物は、併せて119億円流出した。
これらを併せて、純資産は251億円流出した。
月当たり、
251.31億円÷6≒41.9億円
の資産の流出が続いている。
この資産流出の中には、10月初旬に発表したホテル3棟、賃貸住宅等15棟の売却も含まれている。このことについては、鑑定コラム1991)「レオパレス ホテル等所有不動産売却」で記している。
負債を見ると次のとおりである。
短期の社債・借入金は、
7,804百万円→7,154百万円
であり、減っている。
長期の社債・借入金は、
26,421百万円→23,536百万円
であり、減っている。
長短期の負債は増えていない。
銀行は、レオパレス21には新規貸出を行っていないようである。
企業、ファンド会社の資金援助もなされていないようである。
2020年3月期の営業損益は、▲280億円の赤字の予想である。
鑑定コラム1991)「レオパレス ホテル等所有不動産売却」
鑑定コラム1981)「レオパレスのサブリース利鞘は20%か」
鑑定コラム1903)「レオパレスの受注高が激減している」
鑑定コラム1713)「不動産業売上高2位は飯田グループホールディングス
」
鑑定コラム2007)「レオパレス入居率79.21% 2019年11月」
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