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2011)2019年の不動産業の倒産は2018年を上回るのでは無かろうか

 2019年も残すところ20日を切ってきた。

 帝国データバンクが、2019年11月の倒産状況を発表した。

 それによると、不動産業の2019年11月の倒産件数は27件である。

 前年同月より5件増えている。

 2019年9月頃から3ヶ月続けて、前年同月より倒産件数が増えてきている。その状況は下記の通りである。

               2018年            2019年       増減件数

  1月 18 19 1   2月 30 19 -11   3月 25 17 -8   4月 13 21 8   5月 24 19 -5   6月 15 20 5   7月 18 25 7   8月 32 22 -10   9月 10 15 5 10月 16 28 12 11月 22 27 5 12月 25 - - 計 248

 2019年1月〜11月までの不動産業の倒産件数は、232件である。

 不動産業の2018年1年間の倒産件数は、248件である。

 2019年11月直近1年間(2018年12月〜2019年11月)の倒産件数は、257件である。

 2019年12月の不動産業倒産件数が16件(248−232=16)であれば、2018年の倒産件数と同じ248件になる。

 今迄のここ数年の12月の不動産業の倒産件数は、帝国データバンクの発表によれば、下記のごとくである。

        2015年12月   30件
        2016年12月   20件
        2017年12月   21件
                2018年12月      25件

 これら過去数年の12月の倒産件数は20件を上回っている。

 加えて2019年11月直近3ヶ月の倒産件数が、連続して前年同月比を上回っている。

 これらから推しはかると、2019年12月の不動産業倒産件数が16件で留まるとは予測しがたい。

 2019年の不動産業倒産件数は、上記の過去数年の12月の倒産件数及び2019年11月直近1年間で257件であることから、2018年の倒産件数を越えるのでは無かろうかと思われる。

 とすると、2018年は、ここ10数年減り続けてきた不動産業の倒産件数の最小の件数の年となる。不動産業界にとって最も良い年であったと云われよう。

 2019年2月16日に発表した鑑定コラム1881)「今年(2019年)は不景気突入の前倒しの年なのか」のコラム記事の最後の行で次のごとく記した。

 「2018年1年間の不動産業の倒産は248件であったが、今年は昨年を上回る倒産件数になるのでは無かろうか。」

 過去の帝国データバンクが発表した不動産業の倒産件数を、下記に記す。

                年              件数  (月間)

     2006年(平成18年)   368  (31)        2007年(平成19年)   375  (31)        2008年(平成20年)   429  (36)        2009年(平成21年)   488  (41)        2010年(平成22年)   353  (29)        2011年(平成23年)   336  (28)        2012年(平成24年)   348  (29)        2013年(平成25年)   300  (25)   2014年(平成26年)   319 (27) 2015年(平成27年)   270 (23) 2016年(平成28年) 261 (22)  2017年(平成29年) 271 (23) 2018年(平成30年) 248 (21)


  鑑定コラム1881)
「今年(2019年)は不景気突入の前倒しの年なのか」
  
  鑑定コラム1732)「不動産業の倒産 前年比10件増」

  鑑定コラム1206)「バブル崩壊2年後に不動産業倒産の最高が来る」

  鑑定コラム1728)「「バブル崩壊後2年後・・」が18位に入った(30年1月1日アクセス統計)」

  鑑定コラム2029)「2019年の不動産業の倒産は255件、前年比+2.8%」

  鑑定コラム2217)「2020年の不動産業の倒産は1994年来最低の231件」


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