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2306) 住宅の平均耐用年数は39.0年(2020年)

 一般社団法人住宅生産団体連合会(会長 芳林敬一大和ハウス工業株式会社代表取締役社長)が、『2020年度戸建注文住宅の顧客実態調査』を、2021年9月30日に発表した。

 同調査によると、建て替えるまで住んでいた住宅の平均築年数は、39.0年であった。

 前年度の2019年は、39.7年であった。

 てっきり2020年は、平均築年数は40年になるであろうと思い、発表を待っていたが築40年には行かなかった。0.7年築年数は縮んだ。

 過去の同団体の調査による建築経過年数を記すと、下記である。

            2008年度          33.0年
            2009年度          34.0年
            2010年度          34.3年
            2011年度          36.4年
            2012年度          36.4年
            2013年度          38.3年
            2014年度          36.2年
            2015年度          38.3年
            2016年度          36.8年
            2017年度          37.0年
            2018年度          39.4年
                2019年度          39.7年
                2020年度          39.0年

 2020年から39年前というと、1981年(昭和56年)である。

 新しく建て替えるために取り壊された居宅が建てられた39年前の1981年(昭和56年)がどういう年であったか。ネットのウイキペディア等から振り返って見る。

 世界的な出来事で見ると、アメリカの大統領が、ロナルド・レーガン(第40代大統領)になった。

 フランスでは、ミッテラン大統領が誕生した。

 イギリスでは、ダイアナ妃がチャールズ皇太子と結婚した。

 映画監督の巨匠と云われたウイリアム・ワイラー監督が亡くなっている。

 『ローマの休日』、『ベン・ハー』の監督である。

 上記両映画にそれぞれ出ている男優の2人、グレゴリー・ペックとチャールトン・ヘストンが共演している『大いなる西部』もウイリアム・ワイラーの作品である。

 対立する牧場の一方の牧場主であるバール・アイヴスが、太った体を揺らしながら名演技をしている。

 数日前にテレビで再放送していたので見たが、何度見ても見飽きない素晴らしい西部劇映画である。

 1958年の制作と云うが、全く古さを感じさせない西部劇である。

 その原因は、西部劇にウイリアム・ワイラーの持っている心理描写を描き出す詩情性の考え方を持ち込んだためであろう。

 国内の出来事に目を向けると、時の首相は鈴木善幸である。

 京都大学の福井謙一教授が、ノーベル化学賞を受賞した。

 その一方、同じ京都大学の教授であり、日本に初めてノーベル賞をもたらした湯川秀樹氏が亡くなった。日本の知能の京大三羽烏と云われたそのうちのトップが亡くなった。

 悲しい大事故が起きている。北海道夕張市での北炭夕張炭坑爆発事故である。93名の人が亡くなった。

 今でも、事故後の炭坑入口とそこに群がり悲嘆に暮れ泣き叫ぶ家族の姿を映し出すテレビニュースの映像を思い出す。

 テレビの連続ドラマ『北の国から』が始まった。

 東京の生活に嫌気をさした黒板五郎は、幼い男の子の純と女の子の螢を連れ、故郷の北海道の富良野の麓郷に戻り、水も電気も無い大自然の中での生活を始める。

 倉本聰原作・脚本、監督杉田成道・山田良明、主演田中邦衛のドラマである。

 さだまさしの曲と富良野のラベンダー畑の美しさが忘れられないドラマであった。

 世は歌につれてであるが、1981年に流行った歌で私の忘れられない歌は、前年の1980年から続いて五輪真弓の『恋人よ』である。

 この五輪真弓の『恋人よ』については、鑑定コラム2186)「住宅の平均耐用年数は39.7年(2019年)」に記しているから、それを下記に再掲する。


 「五輪真弓が静かに感情を押さえて歌いだし、そして高らかに歌い上げる『恋人よ』(作詞・作曲五輪真弓)の歌は、何度聞いても感動する。

 ♪♪  枯れ葉散る夕暮れは
    来る日の寒さをものがたり
        ・・・・・・・
        ・・・
        恋人ょ 傍にいて
        凍える私の傍にいてょ
        ・・・・・・・
        ・・・
 心にしみる歌詞であり、良いメロディである。」


  鑑定コラム1819)
「住団連 建替建物の平均築年数は37.0年(2017年度)」

  鑑定コラム1998)「「いい日旅立ち」の流行った年に建てた建物が寿命を迎えた(耐用年数39.4年)」

  鑑定コラム2186)「住宅の平均耐用年数は39.7年(2019年)」

  鑑定コラム2234)「『北の国から』の俳優田中邦衛氏が亡くなる」

  鑑定コラム2307)「木造住宅の経済的耐用年数は35年に伸びたか」

  鑑定コラム2787)「木造住宅の経済的平均耐用年数は38.7年 2023年住団連調査」


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