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1998)「いい日旅立ち」の流行った年に建てた建物が寿命を迎えた(耐用年数39.4年)

 一般社団法人住宅生産団体連合会(会長 阿部俊則 積水ハウス株式会社代表取締役会長)が、『2018年度戸建注文住宅の顧客実態調査』を、2019年9月20日に発表した。

 同調査によると、建て替えるまで住んでいた住宅の平均築年数は、39.4年であった。一般木造住宅建物の経済的耐用年数が築40年に近づいてきた。

 前年度の2017年は、37.0年であった。2.4年建物年数は延びた。

 過去の同団体の調査による建築経過年数を記すと、下記である。

            2008年度          33.0年
            2009年度          34.0年
            2010年度          34.3年
            2011年度          36.4年
            2012年度          36.4年
            2013年度          38.3年
            2014年度          36.2年
            2015年度          38.3年
            2016年度          36.8年
            2017年度          37.0年
            2018年度          39.4年

 2018年から39年前というと、1979年(昭和54年)である。

 現在(2019年11月)から数えると40年前である。オギャと生まれた人が40歳になっている。

 1979年(昭和54年)がどういう年であったか。振り返って見る。

 1979年3月にアメリカスリーマイル島の原子力発電所で放射能洩れの事故が発生した。これで改めて原子力発電所の怖さを知った。未だスリーマイル島の原子力発電所は閉鎖されたままである。

 日本の事故としては、7月に東名高速道路の日本坂トンネルで火災事故が発生した。高速道路のトンネル内の火災事故の怖さを知る。

 同じ7月にソニーが「ウオークマン」を発売した。ヘッドホンを付けて音楽を聴きながら散歩する人、出勤する人々が、この機器の発売によって出現した。

 今、電車内でイヤホンをし、スマートホンで音楽を聴いている人が多くいるが、その原型をソニーが39年前に考え出して商品にした。

 現在日本と隣国の韓国との間が険悪になっているが、その韓国で2つの大きな事件が発生した。

 1つは10月に朴正煕大統領が暗殺された。そして12月に全斗煥少将がクーデタを行った。

 歌は世につれ、世は歌につれてである。1979年に流行った歌は、山口百恵の歌った「いい日旅立ち」(作詞・作曲 谷村新司)である。

 JRの新幹線のプラットホームに立つと、今でも時々さわりのメロデイが流れる時がある。メロデイが流れると、つい口ずさんでしまう。

 ♪♪  雪解けま近の北の空に向かって
        ・・・・・・・
        ・・・
        ああ 日本のどこかに 私を待っている人がいる
        いい日 旅立ち 夕焼けを探しに 母の背中で聞いた・・・

 良いメロディである。良い歌詞である。

 谷村新司氏は、どうしてこの様な素晴らしいメロデイが頭に浮かび、歌詞を綴ることが出来るのであろうかと思ってしまう。その創造力に脱帽である。


  鑑定コラム1)
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  鑑定コラム2306)「住宅の平均耐用年数は39.0年(2020年)」

  鑑定コラム2653)「さらば昴よ 谷村新司氏74歳で亡くなる」


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