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2885) 帝国ホテル・東京の客室料金昨年比5.5%アップの過去最高の66,519円(2025年3月期)


 帝国ホテルの2025年3月期の決算に伴う株主事業報告書を見た。

 それによれば、令和6年(2024年)4月1日〜令和7年(20254年)3月31日迄の帝国ホテルの連結売上高は、前年売上高(53,335百万円)の1.4%減の526億1千万円である。

 経常利益25億85百万円で、前期(32億96百万円)の37.4%減である。

 過去の売上高と経常利益・損失の推移は、下記である。

                          売上高              経常損益
   2019年3月期    57,973百万円           5,160百万円
   2020年3月期    54,041百万円           3,394百万円
   2021年3月期    21,783百万円         ▲7,972百万円
   2022年3月期    28,317百万円         ▲7,945百万円
      2023年3月期    43,772百万円          1,652百万円
      2024年3月期    53,335百万円          3,296百万円
      2025年3月期    51,610百万円          2,062百万円

 東京本社、大阪のホテルの売上高、客室稼働率、一室料金は、下記である。
                     売上高           稼働率         一室料金
 東京本社・2022年3月    3,582百万円        26.5%        43,902円
            2023年3月    6,802百万円        56.2%         47,989円
            2024年3月   10,059百万円        64.8%         63,058円
            2025年3月   10,852百万円        67.8%         66,519円

 大阪・2022年3月          525百万円        16.2%        23,376円
        2023年3月        1,117百万円        31.4%         25,809円
        2024年3月        1,947百万円        49.5%         28,442円
        2025年3月        2,421百万円        59.2%         29,655円

 ホテルの宿泊部門の東京の客室稼働率は、2021年、2022年は惨憺たる状態であった。
           2020年3月   70.9%
           2021年3月   14.9%
           2022年3月   26.5%
           2023年3月   56.2%

 東京本社の客室稼働率は、2025年3月は67.8%と回復したが、銀座・浅草の外国人だらけの観光客の姿を見ると、70%以上の稼働率にあっても良いと思われる。

 東京駅周辺のビジネスホテル料金について、新型コロナウイルス感染拡大の時は、鑑定コラムに調査発表していたが、最近は面倒になり、記事アップを行っていない。

 鑑定コラムの記事アップはしていないが、ビジネスホテル料金の調査は続けている。

 2025年3月19日の東京駅周辺の主なビシネスホテルの朝食付シングルの宿泊料金は、下記である。

    京王プレッソイン大手町        22,500円
    アパホテル銀座京橋         24,100円
    相鉄フレッサイン東京神田      24,615円
    ホテルインターゲート東京京橋    26,690円
    ホテルグレイスリー銀座       26,820円
    センターホテル東京         27,700円
    イビスタイルズ東京銀座       28,200円
    ホテルモントレ銀座         28,890円

 帝国ホテルの1室は、ツインベッドであり、2人利用の料金である。

 上記ビジネスホテルのシングル料金と比較すれば、帝国ホテルの料金は安すぎると私には思われる。

 2025年3月期の66,519円の料金は安いと私には思われる。もっと高くてもよい。

 過去の帝国ホテル東京本社のホテルの1室料金を、下記に記す。
          平成21年3月期     32,600円
          平成22年3月期     28,400円
          平成23年3月期     25,700円
          平成24年3月期     26,300円
          平成25年3月期     28,487円
          平成26年3月期     28,405円
          平成27年3月期     30,658円
          平成28年3月期          34,357円
          平成29年3月期          36,528円
          平成30年3月期          35,804円
          平成31年3月期          36,045円
           2020年3月期          39,823円
           2021年3月期          43,486円
           2022年3月期          43,902円
           2023年3月期          47,989円
           2024年3月期          63,058円
           2025年3月期          66,519円

 上記帝国ホテル東京の1室料金をグラフにすると、下図である。



帝国ホテル東京1室料金 2025年3月




  鑑定コラム1807)「帝国ホテルの一室料金が下がった(30年3月期)」

  鑑定コラム1963)「東京・帝国ホテルの一室宿泊料金 36,045円(2019年3月期)」

  鑑定コラム2141)「東京・帝国ホテルの一室宿泊料金 過去最高39,823円(2020年3月期)」

  鑑定コラム2288) 「東京・帝国ホテルの客室稼働率は14.9%(2021年3月期)」

  鑑定コラム2404)「東京・帝国ホテルの客室料金過去最高で、赤字79億円(2022年3月期)」

  鑑定コラム2578)「2023年3月東京ビジネスホテル料金 前年同月比2.4倍 16,379円」

  鑑定コラム2607)「東京・帝国ホテルの客室料金過去最高47,989円、経常利益16.52億円(2023年3月期)」

  鑑定コラム2770)「帝国ホテル・東京の客室料金過去最高の63,058円(2024年3月期)」


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