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2288) 東京・帝国ホテルの客室稼働率は14.9%(2021年3月期)

 帝国ホテルの2021年3月期の決算書を見た。

 それによれば、令和2年(2020年)4月1日〜令和3年(2021年)3月31日迄の帝国ホテルの売上高は、散々たる状況で、前年売上高の40.3%の21,783百万円である。前期の半額以下の売上高である。

 その原因は、武漢発の新型コロナウイルス感染に伴う観光客減によるものである。

 如何にウイルス感染と云うものが経済及び人命に影響を与えるのか日本人は骨身に浸みたであろう。

 細菌兵器というものはどういうものか。その怖さを具体的に知ったであろう。

 ホテル事業の売上高は、下記である。

     2020年3月期    50,649百万円
     2021年3月期    18,323百万円

 東京本社、大阪のホテル部門の売上高等は、下記である。

1.売上高
      東京本社     13,799百万円   
     大阪        3,586百万円

2.宿泊室稼働率
     東京本社   14.9%           
     大阪     15.9% 

3.一室宿泊料金
     東京本社   43,486円         過去最高の料金
     大阪     24,973円         前年比+23.6%

 過去の帝国ホテル東京本社のホテルの1室料金を、下記に記す。

          平成21年3月期     32,600円
          平成22年3月期     28,400円
          平成23年3月期     25,700円
          平成24年3月期     26,300円
          平成25年3月期     28,487円
          平成26年3月期     28,405円
          平成27年3月期     30,658円
          平成28年3月期          34,357円
          平成29年3月期          36,528円
          平成30年3月期          35,804円
          平成31年3月期          36,045円
           2020年3月期          39,823円
           2021年3月期          43,486円

 一室料金は過去最高の4.3万円になったが、客室稼働率は15%前後であり、売上高も前年の半分以下の水準になっては、ホテル事業の経営そのものがおかしくなってくる。

 1年前の鑑定コラム2141)に、「今期(2021年)の売上高は相当落ち込みそうである。ホテル業は新型コロナウイルス不況に突入ということか。」と記したが、まさか売上高が半分以下になるとは予想もしていなかった。この状況になるということは、現在は大不況の真っ直中にいる状況である。この大不況を、どの様にして、いつ抜け出すのか。


  鑑定コラム1807)
「帝国ホテルの一室料金が下がった(30年3月期)」

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  鑑定コラム2404)「東京・帝国ホテルの客室料金過去最高で、赤字79億円(2022年3月期)」


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