○鑑定コラム
フレーム表示されていない場合はこちらへ
トップページ
田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ
前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ
私の家の近くに、以前ガソリンスタンドだった跡地に、牛丼の「すき家」の店舗が出来た。
開店当初に利用した。
その後はあまり利用していないが。
店の前を通る時は、店内の状況をいつも見て通り過ぎる。
高校性のグループなどが結構入っている。
その「すき家」のチェーン店舗に強盗がよく入る。
2011年3月9日に、東京青梅の「すき家河辺店」に強盗が入った。
20万円の金を奪い、逃走中という。
このニュースを聞いて、
「また、すき家か。」
と私は思った。
3月7日に栃木店が襲われ、8日には相模原東店が襲われ、そして翌日の9日に河辺店である。
いったい「すき家」の防犯・強盗対策はどうなっているのか。やっているのかと思ってしまう。
「すき家」の強盗のあまりの多さに驚き、ネットで調べてみたら、今年(2011年)1月から今日(2011年3月9日)迄に、20件の強盗が、「すき家」に入っている。
犯人逮捕は1件のみである。
世の中には発想のユニークな人がいて、あまりの「すき家」の強盗の多さにあきれたのか、強盗に襲われた店が何処にあるのかを示す「すき家ハザードマップ」というものを作り、インターネットに公開している。
ゼンリンの地図を利用して、その地図の上に、2011年1月から発生した「すき家」の強盗に襲われた店舗の所在地、日時等が地図上で分かるようになっている。
この仕事は、警察では庁内で既に作っているであろうが、民間人が作り公開している。
一度訪れてみて見るのも良いであろう。
下記のアドレスである。(当該ホームページは閉鎖されましたので、アドレスは削除します。2014年8月8日)
(アドレス削除)
そのデータより分析すると、「すき家」の強盗の発生する場所は、栃木県〜京都市の間の地域である。
一番多いのは、神奈川県の6件である。
以下強盗が発生した都県と件数を、下記に記す。
神奈川県 6件
愛知県 3件
京都市 2件
三重県 2件
栃木県 2件
東京都 2件
茨城県 1件
静岡県 1件
和歌山県 1件
産経新聞(2011年1月6日 電子版)が、「すき家」の強盗の多さについて、警察庁の発表データに基づいて、下記のごとく報じている。
平成21年 24件(飲食店でトップ)
平成22年 57件(飲食店でトップ)
平成22年の飲食店侵入の強盗事件は、121件である。
その内、「すき家」が57件を占める。異常な件数である。
同じ牛丼チエーンを展開する吉野家は7件、松屋は0件である。
「すき家」でもそれなりの防犯対策はたてているであろうが、あまりにも「すき家」の強盗事件が突出している。
事件は深夜に発生している。
今のところ従業員、客に被害が及んでいないのが、不幸中の幸いである。
しかし強盗による従業員、客への殺人事件が発生した場合、「すき家」の経営者の経営責任が、強く問われることになる。
いつそうした最悪の事件が生じるか分からない。生じないという保証は無い。
そうした最悪の事件が生じた時どうする。
しっかりした防犯・強盗対策システムが出来上がるまでのしばらくの間は、 深夜営業を止めた方がよい。経営者の刑事責任を問われ無い身の安全のためにも。
「すき家」の牛丼チェーン店数は日本一と言っているが、どれ程の店舗数があるのだろうか。
「すき家」を経営するゼンショーのホームページによれば、2011年2月現在で、1552店舗という。
ゼンショーグループの売上高は、平成22年4月〜12月31日(第3四半期まで)で、279,280百万円である。その間の営業利益は、12,275百万円である。
営業利益率は、
12,275百万円
──────── ≒ 4.4%
279,280百万円
である。
平成23年3月期の予想は、
売上高 368,583百万円
営業利益 17,883百万円
である。
予想営業利益率は、
17,883百万円
──────── ≒ 4.9%
368,583百万円
である。
平成22年3月期のゼンショーのセグメント別に区分した牛丼グループの売上高は、1,294億21百万円である。
ゼンショーの牛丼グループは、「すき家」1,405店舗、「なか卯」482店舗で合計1,887店舗である。
この牛丼グループの平成22年3月期の売上高は、129,421,000,000円である。
1店舗当りの年間売上高は、
129,421,000,000円
────────── ≒ 68,600,000円
1,887
である。
1店舗一日当りの平均売上高は、年中休みなしに営業していることから、
68,600,000円
───────── ≒ 190,000円
365
19万円である。
強盗で奪われた金額が、15万円、8万円、13万円、5万円、2.4万円、9万円、9.1万円、20万円、30万円
、5万円、8万円、14万円、67.4万円、25万円、20万円である。15件の被害額の平均は16.7万円である。
奪われた金額の不明なものもあるが、2.4万円とか5万円とか9万円は集金後の間もない時期の金額と思われ、これらを除外して見ると、一日の売上高19万円という数値も、あながちあたらず遠からずではないかと思われる。67.4万円の金額は別格で、2〜3日分の売上高が集金されていなかった金額ではないかと推測される。
2日間の売上高が月額賃料とすると、一店舗の月額賃料(家賃)は、
190,000円×2=380,000円
3日間の売上高が月額賃料とすると、一店舗の月額賃料(家賃)は、
190,000円×3=570,000円
ということになる。
但し上記月額賃料は、私が勝手に推定計算したものであり、実際の月額賃料とは違うであろうということは了承して頂きたい。
<追記> 2012年11月22日
下記を追記した。
「3日間の売上高が月額賃料とすると、一店舗の月額賃料(家賃)は、
190,000円×3=570,000円
ということになる。」
鑑定コラム25) 「牛どん吉野家の家賃6%」
鑑定コラム976)「ゼンショーの店舗家賃は売上高の10%」
鑑定コラム977)「ゼンショー牛丼店の投下資本回転率は2.0」
鑑定コラム1233)「たかが賃料、されど賃料」
鑑定コラム1404)「牛丼「すき家」の家賃は売上高の9.6%」
鑑定コラム1555)「ゼンショーのもう1つの方向」
▲
フレーム表示されていない場合はこちらへ
トップページ
田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ
前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ