○鑑定コラム
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札幌の高度商業地の不動産の鑑定評価に伴い、札幌の景気状況を調べてみた。
そこで札幌の不景気の具体を知った。
それでは札幌の土地価格はどうであろうか。
不景気と無関係に土地価格は、存在しているのであろうか。
札幌の商業地の価格で分析する。
商業地の最も高い土地価格に、景気状況が端的に表れるであろうと思われることから、国交省の発表している地価公示価格の札幌中央5-1の地価公示価格を採用して、その推移を見る。
札幌中央5-1の地価公示価格は、中央区南1條西4丁目1番1の土地である。
地下鉄大通駅に近く、東側に幅員36Mの国道に面する。
用途地域は商業地域で、容積率は800%である。
昭和58年より平成24までの各年1月1日の1u当り価格は、下記である。
元号 札幌中央5-1
昭和58年 240万円
昭和59年 260万円
昭和60年 330万円
昭和61年 430万円
昭和62年 658万円
昭和63年 1020万円
平成01年 1330万円
平成02年 1600万円
平成03年 1690万円
平成04年 1500万円
平成05年 1260万円
平成06年 990万円
平成07年 810万円
平成08年 635万円
平成09年 500万円
平成10年 410万円
平成11年 290万円
平成12年 243万円
平成13年 235万円
平成14年 230万円
平成15年 225万円
平成16年 225万円
平成17年 225万円
平成18年 225万円
平成19年 280万円
平成20年 350万円
平成21年 315万円
平成22年 270万円
平成23年 250万円
平成24年 237万円
昭和58年の地価は、u当り240万円である。
これが平成バブルの平成3年には、u当り1690万円にまで上昇する。
その後地価下落が生じ、平成15年〜18年には、u当り225万円にまで下がる。
平成20年には不動産ファンドバブルによって、u当り350万円まで上がるが、そのバブルも再びはじけて、平成24年にはu当り237万円になってしまった。
世の人々は、バブルの地価の怖さを知ることになる。
不動産など産業としての力など低く、その土地価格などたいしたことでは無いと思っている人、つまり不動産を小馬鹿にしている人、役人、企業経営者等は、平成バブルの崩壊後の地価下落が、企業の倒産の引き金になって「失われた20年」という日本経済の崩壊を引き起こし、底知れぬデフレ経済であえいでいる現在の日本経済、社会状況を目のあたりにして、土地価格の怖さをやっと知ったことであろう。
札幌の一等商業地の平成24年の土地価格は、u当り237万円である。
この土地価格は、昭和58年の土地価格の水準である。
平成バブルの土地価格の14%の水準である。
237
──── = 0.14
1690
凄まじい土地価格の上昇、下落をグラフで見れば、その凄まじさがより良く分かろう。
先の鑑定コラム記事で述べた北海道DI値のグラフと、土地価格のグラフを見較べれば、土地価格と景気とはかなり密接に関係していることが分かる。
下記に、札幌中央5-1の土地価格のグラフと北海道DI値を張り付ける。
先に札幌中央5-1の土地価格のグラフである。
次いで北海道DI値グラフである。鑑定コラム990)に記したグラフと同じである。
鑑定コラム990)「DI値グラフは北海道の不景気をよく示す」
鑑定コラム989)「札幌の来訪宿泊者は692万人(平成24年6月直近1年間 5.3%上昇)
」
鑑定コラム988)「札幌の景気は良くない」
鑑定コラム987)「札幌大通公園のイサムノグチの彫刻」
鑑定コラム983)「京都の景気は良いのか、悪いのか」
鑑定コラム995)「札幌の一等地事務所賃料」
鑑定コラム996)「札幌の住宅賃料は6%アップ?(24年10月)」
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