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日本銀行が、2014年2月12日に、2013年第4四半期(2013年10月〜12月)の銀行の業種別貸出額を発表した。
日本の国内銀行が、同期間に新規に貸し出した金額は94,984億円である。
不動産業への新規貸出額は、21,495億円である。
総貸出額に占める不動産業貸出額の占める割合は、
21,495億円
─────── = 0.226
94,984億円
22.6%である。相変わらず高率である。
新規融資の1/4が不動産業向けという銀行業は、銀行業としてまともな貸出業務内容といえるのであろうか。
銀行は、不動産業以外に融資先を開拓する努力をもっとせよといいたくなる。
不動産業以外の融資先を沢山開拓し、貸出による利益をもっと上げ、儲けよ。そして税を沢山納めよ。
日銀は、国内銀行が不動産業にしか融資を増やさないようでは、もうアベノミックスとやらの金融の超超緩和の政策を止めよ。
不動産のバブルを拡大し、いずれ破裂を引き起こし、日本経済を再々再度混乱に落とし込むような金融政策なら、そんな政策は害あって益なしだ。
経済のアップは必要である。しかしそれを不動産バブルを引き起こし不動産産業で行おうとすることは間違っている。その様な金融政策ならば、それはやめよ。
2013年1年間の不動産業への新規貸出額は、下記である。
発表時の数値であり、後日確定数値として変更する場合がある。単位億円。
2013年1月〜3月 29,905
2013年4月〜6月 18,303
2013年7月〜9月 25,785
2013年10月〜12月 21,495
合計 95,488
2013年(平成25年)1年間の不動産業への新規貸出額は、9.5兆円である。
徐々に10兆円に近づきつつある。
リートバブルは、ますます元気に猛驀進中である。
バブルはいずれ破裂する。
10兆円の大台が1つの目安である。
あまり欲張らず、手持ちの不動産の売却を、損切りでもよいから早目に済ませ、借金を返済してしまった方がよい。
バブル破裂の悲惨さを味わいたく無いであろう。
実業家として持ち上げられ、経営者や社長として羽振りよく威張っていても、破産したら、生活は一変する。
一家離散し、住む場所も隠して、債権者から一生逃まわらなくてはならないょ。
なかには塀の中にご厄介になるということもある。
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