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日本銀行が、2014年5月20日に、2014年第1四半期(2014年1月〜3月)の銀行の業種別貸出額を発表した。
日本の国内銀行が、同期間に新規に貸出した金額は123,741億円である。
そのうち不動産業への新規貸出額は、31,339億円である。
総貸出額に占める不動産業貸出額の占める割合は、
31,339億円
─────── = 0.253
123,741億円
25%を突破した。
銀行は、不動産業しか融資先が無いのか。
不動産業以外の融資先を沢山開拓し、貸出による利益をもっと上げ、儲けよ。
公表されているある不動産投資法人に、国内金融機関が今年1月から5月までに貸出した金額と金利を下記に記す。金利表示は小数第3位までとする。
長期、短期貸出含む。
金利% 貸出金額億円
平成26年1月*日 0.198 60
平成26年1月*日 0.228 20
平成26年2月*日 0.196 60
平成26年2月*日 0.226 20
平成26年3月*日 0.186 40
平成26年3月*日 0.196 100
平成26年3月*日 0.226 20
平成26年4月*日 0.523 60
平成26年4月*日 0.196 100
平成26年4月*日 0.631 10
平成26年5月*日 0.196 80
貸出金利は、1%台ではないのである。一桁違う0.1%台の金利である。
0.196%とか0.186%の貸出金利である。これが金融の超緩和政策による融資の実態である。
不動産・不動産業は、リスクあるものである。
そのリスクあるものに対する貸出金利が、0.196%とか0.186%とは、あまりにも低いではないのか。
他人が人の商売に口だして、ガタガタ文句言うなと云われるであろうが、金融資本主義化しつつある日本経済にあって、銀行はその中心的企業業種であろう。
銀行は儲けて、税金を充分支払えといいたくなる。
リスク回避のため、安全第一とばかり、倒産は絶対しない超優良企業にばかり、超超低金利で貸し出していては、銀行の儲けは出ないであろう。
2014年(平成26年)4月直前1年間、即ち2013年4月〜2014年3月までの不動産業への新規貸出額は、9.69兆円、約9.7兆円である。下記である。
発表時の数値であり、後日確定数値として変更する場合がある。単位億円。
2013年4月〜6月 18,303
2013年7月〜9月 25,785
2013年10月〜12月 21,495
2014年1月〜3月 31,334
合計 96,917
10兆円に近づきつつある。
10兆円はバブルの1つの目印である。
リートバブルは、その10兆円に向かって元気に驀進中で、頂上まであと少しである。
バブルはいずれ破裂する。
不動産に投資している企業、人は、手持ちの不動産の売却を、損切りでもよいから早目に済ませ、借金を返済してしまった方がよい。
鑑定コラム1172)「リートバブルに向かって 9.5兆円の貸出」
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