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岐阜県東濃地域の土地価格が底値になろうとしている。
公益社団法人岐阜県不動産鑑定士協会(会長 久保輝氏)が、平成26年4月1日時点の岐阜県の土地価格DI値を平成26年7月に発表した。
DI値の正式名称は、「土地価格と不動産取引の動向に関するアンケート調査結果ー岐阜県不動産市況DI値調査ー」 である。
それによると、岐阜県全体の土地価格DI値は、△14.6である。
未だ底値にならず下落しているようである。
岐阜県を5つの地域に分けて、各地のDI値も発表している。
それは、下記である。
岐阜地域 −14.0
西濃地域 −21.8
中濃地域 −12.3
東濃地域 − 4.7
飛騨地域 −26.7
この中で、他の地域のDI値は2桁のマイナスであるのに、東濃地域のみ1桁のマイナスの△4.7である。
東濃地域とは、多治見市、中津川市、瑞浪市、恵那市、土岐市の5市の地域をいう。郡が無くなって全て市になってしまった。
過去の東濃地域の土地価格DI値の経緯を見ると、
東濃地域 全県
平成24年4月 -32.5 -34.6
平成24年10月 -39.5 -35.8
平成25年4月 -10.7 - 9.7
平成25年10月 - 9.4 -13.3
平成26年4月 - 4.7 -14.6
である。
岐阜県全県のDI値は、平成25年4月にマイナス1桁になり、−9.7を付けたが、その後再びマイナス値が大きくなってしまった。
東濃地域は、平成25年4月以降は、岐阜全県の動きとは異なる動きをし、マイナス値は小さくなっている。
6ヶ月後の平成26年10月の予測値は、東濃地域は−0.9である。
東濃地域のDI値が0値に急速に近づきつつある。
このDI値の動きは何であろう。
この最大の原因は、リニア中央新幹線計画が具体的に動き出し、東濃地域の中津川市にリニア駅が出来ることが決まったことによるのではなかろうか。
6ヶ月後には、予測値ではあるが、マイナスとはいえ0台のDI値になる。
DI値のマイナスからのゼロ台とは、底値ということである。
東濃地域の土地価格の底打ちが見えてきた。
もう一つ興味を引くのは、岐阜県の土地価格DI値調査で、土地価格がやや上昇では無く「土地価格が上昇している」という回答が1件出現したという事実である。
この事は見落とすことの出来ない現象である。
岐阜県の土地価格DI値調査結果は、下記アドレスで閲覧出来ます。
http://kantei-gifu.or.jp/enquete/H26_04.pdf
鑑定コラム682) 「岐阜県の土地価格・不動産市況のDI値」
鑑定コラム945)「土地総研と岐阜県不動産鑑定士協会のDI値の関係」
鑑定コラム1123)「岐阜県中濃地価動向DI値は0.0」
鑑定コラム949)「不動産価格DI値は11不動産鑑定士会で発表している」
鑑定コラム861)「リニア新幹線関連で地価の監視始まる」
鑑定コラム1236)「不動産業 最適資本金は200億〜400億円」
鑑定コラム1405)「岐阜東濃の地価DI値は未だマイナス1桁台」
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