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岐阜県東濃地域の土地価格DI値は、未だマイナス1桁台の▲6.9である。
公益社団法人岐阜県不動産鑑定士協会(会長 豊田 真弘氏)が、平成27年4月1日時点の岐阜県の土地価格DI値を平成27年5月に発表した。
DI値の正式名称は、「土地価格と不動産取引の動向に関するアンケート調査結果ー岐阜県不動産市況DI値調査(平成27年4月1日基準点)ー」 である。
それによると、岐阜県全体の土地価格DI値は、▲19.4である。
未だマイナスも20に近い数値である。
岐阜県を5つの地域に分けて、各地のDI値も発表している。
それは、下記である。
岐阜地域 −19.4
西濃地域 −28.4
中濃地域 −15.8
東濃地域 − 6.9
飛騨地域 −27.6
この中で、他の地域のDI値は2桁のマイナスであるのに、東濃地域のみ1桁のマイナスの▲6.9である。
東濃地域とは、多治見市、中津川市、瑞浪市、恵那市、土岐市の5市の地域をいう。郡が無くなって全て市になってしまった。
過去の東濃地域の土地価格DI値の経緯を見ると、
東濃地域 全県
平成24年4月 -32.5 -34.6
平成24年10月 -39.5 -35.8
平成25年4月 -10.7 - 9.7
平成25年10月 - 9.4 -13.3
平成26年4月 - 4.7 -14.6
平成26年10月 - 7.8 -20.5
平成27年4月 - 6.9 -19.4
平成27年10月(予測) (- 3.4) (-14.2)
である。
岐阜県全県のDI値は、平成25年4月にマイナス1桁になり、−9.7を付けたが、その後再びマイナス値が大きくなってしまった。
東濃地域は、平成25年4月以降は、岐阜全県の動きとは異なる動きをしている。平成26年4月にマイナス4.7となり、次回にはゼロになるのでは無かろうかと期待したが、その期待は破られ再びマイナスの一桁となってしまった。
その一桁の数値も-4.7よりも大きい数値となってしまった。
6ヶ月後の平成27年10月の予測値は、東濃地域は−3.4である。
東濃地域のDI値が再び0値に近づこうとしている。マイナス方向からのDI値0値とは、地価が底を打つということである。即ち下げ止まるということである。
このDI値の動きは何であろう。
この最大の原因は、リニア中央新幹線計画が具体的に動き出し、東濃地域の中津川市にリニア駅が出来ることが決まったことによるのではなかろうか。
では、そのリニア中央新幹線駅が出来る中津川の予定地付近の土地価格の動きはどうなっているのであろうか。
予定地周辺の基準地価格の推移を見ると、下記である。
中津川4 中津川市千旦林1522-28
平成23年7月1日 u当り 15,300円(-)
平成24年7月1日 u当り 15,200円(▲0.7%)
平成25年7月1日 u当り 15,200円(0%)
平成26年7月1日 u当り 15,200円(0%)
平成27年7月1日 u当り 15,200円(0%)
地価変動率はゼロである。
岐阜県の土地価格DI値調査結果は、下記アドレスで閲覧出来る。
http://kantei-gifu.or.jp/enquete/H27_04.pdf
鑑定コラム682) 「岐阜県の土地価格・不動産市況のDI値」
鑑定コラム945) 「土地総研と岐阜県不動産鑑定士協会のDI値の関係」
鑑定コラム1123) 「岐阜県中濃地価動向DI値は0.0」
鑑定コラム949) 「不動産価格DI値は11不動産鑑定士会で発表している」
鑑定コラム861) 「リニア新幹線関連で地価の監視始まる」
鑑定コラム1228) 「岐阜東濃の地価が動き出そうとしている」
鑑定コラム1394) 「リニア駅予定地域の地価(2015年9月)」
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