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公益社団法人京都市観光協会が、2020年5月28日に「京都市観光協会データ月報(2020年4月)」を発表した。
その発表全てのデータは、観光都市京都にとって、あまりにも悲惨な数値であった。
京都市内ホテルの客室数の約4割を占める京都市内の56ホテル(11,830室)の調査データによる2020年4月の客室稼働率は、5.8%である。
「あの京都のホテルの客室稼働率が5.8%・・・・、冗談では無い、嘘であろう。」
私は、月報のその数値を見て、驚きを飛び超え、その数値そのものを信ずることが出来なかった。
しかし、調査による事実の現象である。データ結果を信じざるを得ない。
新型コロナウイルス感染症は、京都にそこまでの影響を与えていた。
公益社団法人京都市観光協会の「京都市観光協会データ月報」が発表している2020年1月からの客室稼働率は、次の通りである。
2020年1月 68.8%
2020年2月 54.3%
2020年3月 30.3%
3月の客室稼働率を見た時は、「この程度の客室稼働率でしばらく推移するであろう。4月の稼働率を確認してから、京都のホテルの客室稼働率についてのコラム記事をアップしようか。」と考えていた。
しかし、5月28日に発表された4月の客室稼働率が、
2020年4月 5.8%
という予想を甚だしく覆す数値であり、絶句した。
2020年1月〜3月までの稼働率の数値との断絶が甚だしい。
同協会が月報で報じた去年1年の京都のホテル客室稼働率は、下記である。
2019年1月 69.0%
2019年2月 80.1%
2019年3月 88.8%
2019年4月 89.8%
2019年5月 83.9%
2019年6月 79.7%
2019年7月 77.1%
2019年8月 83.3%
2019年9月 83.6%
2019年10月 86.3%
2019年11月 89.1%
2019年12月 76.8%
京都は、1年で最も観光客で賑わうのが4月である。去年の客室稼働率の最高は、4月の89.8%である。それが1年後は5.8%である。あまりの稼働率の低さから、京都の観光ホテル業の業そのものの存続が心配になってくる。
鑑定コラム2088)のビジネスホテルの料金で、京都のホテル料金を
3月 6732円
4月 6967円
と記した。料金は3.5%アップと記した。
観光ホテルとビジネスホテルとは、ホテルの類型が異なり、宿泊客層が違い料金体系も異なるが、ビジネスホテルも上記京都のホテルの客室稼働率とは無関係では有り得ない。
空室埋めのために、料金を幾ら下げても宿泊者が増えるわけでは無いと悟り、ビジネスホテルとしての相応の料金で営業していると云うことであろうか。
同協会が発表する5月以降の京都のホテル客室稼働率に注目していよう。
鑑定コラム2052)「コロナウイルスの影響 京都ビジネスホテル宿泊費▲9.2%下落」
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鑑定コラム2169)「2020年10月京都のビジネスホテル料金6011円 前月比+5% 底値脱出」
鑑定コラム2215)「新型コロナの影響が大きい2020年京都のホテル客室稼働率」
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