○鑑定コラム


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ

2606) 2023年5月大阪ビジネスホテル料金前月比−9% 11,779円

 武漢発の新型コロナウイルスは、2020年2月に日本に上陸した。2020年2月の大阪駅周辺のビジネスホテル料金は、7,212円であった。

 それから3年3ヶ月経った。

 日本に上陸した武漢発の新型コロナウイルスは、ビジネスホテル業界を苦境に落とし込み、大変な経済的影響を及ぼした。

 大阪駅周辺のビジネスホテル料金は、2023年3月が12,735円、4月が12,986円で新高値更新である。

 一年前の2022年4月の6,826円の料金と比べれば、様変わりになっている。料金は倍近くになっている。

 ビジネスホテルのこの料金の変動を知れば、日本経済はほぼ元に戻り、景気は回復したといえるのでは無かろうか。

 ビジネスホテル料金は、目に見える数値として、手軽な景気動向の判断の1つになるでは無かろうかと私には思える。


 2023年5月2日に、2023年5月23日(火)の大阪駅駅周辺のビジネスホテル宿泊料金を調べた。

 条件は、ビジネスホテル、朝食付 シングル、禁煙部屋とする。

 ホテル宿泊料金は、私がいつも使っているホテル予約ネットの「じゃらんnet」(リクルート)に発表されている宿泊料金とする。

 大阪駅周辺の2023年5月23日のビジネスホテルの料金、前月比、料金DI値は、下記のとおりである。

                 宿泊費       前月比      料金DI値
   大阪     11,779円     -9%     -6
 大阪駅周辺のビジネスホテル料金は、平成30年(2018年)7月は、10,341円であった。新型コロナウイルス感染が全くない時期のホテル料金である。

 2022年1月は6,576円、2月は5,993円と落ち込むが、3月は6,513円、4月は6,826円、5月は6,810円となる。6月は7,335円になる。

 そして7月は、8,257円になり、アパホテル大阪梅田の料金は前月比58.9%になったと、鑑定コラム記事の見出しにした。

 8月は、ニッパチの8月を体現するごとく6,745円とダウンする。「アパホテル大阪梅田料金 前月比▲40%ダウン」の見出しの鑑定コラムを書く。

 2022年9月は、ニッパチの8月の下落の反動で14%アップして、7,701円となった。新型コロナウイルスが日本に上陸した2020年2月の料金を超えた。

 2022年10月は、9月よりも15%アップして、8,857円になった。新型コロナウイルスが上陸して感染が広がり始めた2020年2月のビジネスホテルの料金を完全に乗り越え、それ以前の料金になろうとしている。

 そして11月は9千円台を飛び超えて、一気に1万円台となる。10,790円である。

 コロナ以前の料金の私が調べた料金は、上記で述べた平成30年7月の10,341円が最高であったことから、11月はその金額を超えて、最高の金額である。

 12月は、前月の料金から大幅に下落せず、ほぼ横ばいの 10,697円である。

 2023年1月に入り、新型コロナウイルス感染者も日に日に少なくなり、宿泊料は11,489円となり、過去最高の料金となった。

 2月は9,837円と1月比▲14%ダウンした。ニッパチの売上高減である。

 ニッパチの売上高減の諺が適用されるごとくなったと云うことは、大阪のビジネス業界は正常な業務状態になったという証拠である。

 3月はニッパチの2月売上高減から一気に+29%アップして、最高料金の12,735円になった。

 日本政府は、これまで屋外では原則着用としてきたマスクについて、2023年3月13日からマスクの着用は個人判断にまかすという政策とした。

 加えて、2023年3月、新型コロナウイルス感染の影響も少なくったことから、政府は海外からの訪日観光客の訪日制限を緩くした。

 海外からの訪日観光客の姿を東京でも多く見るようになってきた。

 4月は3月の料金の+2%となり、最高料金更新の12,986円である。

 5月は、4月が過去最高の料金になった事から、その反動として-9%の11,779円となった。

 2023年5月8日より新型コロナウイルス感染は、今迄感染症2類に分類されていたが、5類に分類されることになった。

 その分類の影響が、ビジネスホテルの料金にどの様に影響しているか分からない。全く影響を与えていないかも知れない。

 前月の4月料金より▲50%近く料金を下げたホテルが2つあった。

      大阪グランベルホテル 17,340円→8,780円  ▲49.4%
      アインズイン梅田東  15,813円→8,200円  ▲48.1%

 DI値は、2022年8月は▲76であったが、9月は+62となる。10月は+74である。11月は+74である。12月は▲33である。

 2023年に入って、1月は+6である。2月は▲40である。3月は横ばいが1ホテルで他のホテルは全て値上がりで+93である。

 4月は一転料金下落のホテルが多くなり▲40である。5月は▲6である。
      値上げ     7ホテル
            据置      1ホテル
      値下げ     8ホテル
である。

 大阪駅周辺の2020年2月〜2023年5月迄のビジネスホテルの料金の推移をグラフにしたのが、下記のグラフである。



2020年2月〜2023年5月大阪ホテル料金



 下記に、2023年5月23日の大阪駅周辺のビジネスホテル料金分析一覧表を記す。


番号 ホテル名 令和5年4月20日a 令和5年5月23日b 変動率 b/a-1
1 大阪東急REIホテル 8360 11130 0.331
2 ホテルブラザオーサカ 11650 8650 -0.258
3 くれたけイン大阪堺筋本町 8550 8850 0.035
4 アパヴィラホテル淀屋橋 9450 9300 -0.016
5 ホテルユニゾ大阪梅田 11420 12323 0.079
6 ユニゾイン大阪北浜 10318 8618 -0.165
7 新阪急ホテルアネックス 11660 11660 0.000
8 大阪新阪急ホテル 11979 13310 0.111
9 大阪グランベルホテル 17340 8780 -0.494
10 ホテルモントレ大阪 19500 14500 -0.256
11 ホテルグランウ゛ィア大阪 19300 20800 0.078
12 リーガロイヤルホテル 16575 17800 0.074
13 ヴィアイン梅田 15160 12270 -0.191
14 エスペリアン大阪本町 14100 12100 -0.142
15 ホテル法華クラブ大阪 10500 11500 0.095
16 アインズイン梅田東 15813 8200 -0.481
17 ハートンホテル北梅田   8800  
18 ホテル京阪淀屋橋   13680  
19 シティプラザ大阪   13100  
20 トラベロッジ本町大阪   11100  
21 東横イン梅田中津1   7400  
22 ホテルリソルトリニティ大阪   15750  
23 ホテル阪神大阪   13640  
24 アパホテル大阪梅田   9435  
  平均   11779  
  標準偏差   3253  
  変動係数   0.276  



  鑑定コラム2289) 「野戦病院を造れ 何故造らないのか」

  鑑定コラム2343) 「京都のビジネスホテル経営者は現金だ 2021年12月」

  鑑定コラム2305) 「何故急激に武漢発新型コロナウイルス感染者は激減したのか」

  鑑定コラム2425) 「大阪のビジネスホテル料金2020年2月の料金を超えた 2022年6月」

  鑑定コラム2446) 「アパホテル大阪梅田料金 前月比▲40%ダウン 2022年8月」

  鑑定コラム2472) 「2022年9月大阪ビジネスホテル、DI値+62、前月比14%アップ」

  鑑定コラム2492) 「「アパヴィラホテル淀屋橋」前月の2.3倍料金 2022年10月大阪ビジネスホテル」

  鑑定コラム2508) 「大阪ビジネスホテル料金最高金額になる 10790円 2022年11月」

  鑑定コラム2535) 「2022年12月大阪ビジネスホテル料金前月比▲1%  10697円」

  鑑定コラム2555) 「大阪ビジネスホテル料金過去最高 11,489円 2023年1月」

  鑑定コラム2571) 「2023年2月大阪ビジネスホテル料金下落する 9,837円」

  鑑定コラム2581) 「2023年3月大阪ビジネスホテル料金新高値 12,735円」

  鑑定コラム2588) 「2023年4月大阪ビジネスホテル料金前月比+2% 新高値 12,986円」

  鑑定コラム2622) 「2023年6月大阪ビジネスホテル料金前月比−2% 11,480円」

フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

前のページへ
鑑定コラム全目次へ