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2612) 2023年5月名古屋のビジネスホテル料金 前月比横ばい 8,899円

 武漢発の新型コロナウイルスは、2020年2月に日本に上陸した。2020年2月の名古屋駅周辺のビジネスホテル料金は、7,518円であった。

 それから3年3ヶ月経った。

 日本に上陸した武漢発の新型コロナウイルスは、ビジネスホテル業界を苦境に落とし込み、大変な経済的影響を及ぼした。

 名古屋駅周辺のビジネスホテル料金は、2023年3月が8,541円、4月が8,839円である。

 一年前の2022年4月の7,097円の料金と比べれば、料金は1.25倍になっている。

 ビジネスホテルのこの料金の変動を知れば、日本経済はほぼ元に戻り、景気は回復したといえるのでは無かろうか。

 ビジネスホテル料金は、目に見える数値として、手軽な景気動向の判断の1つになるでは無かろうかと私には思える。

 2023年5月2日に、2023年5月23日(火)の名古屋駅周辺のビジネスホテル宿泊料金を調べた。

 条件は、ビジネスホテル、朝食付 シングル、禁煙部屋とする。

 ホテル宿泊料金は、私がいつも使っているホテル予約ネットの「じゃらんnet」(リクルート)に発表されている宿泊料金とする。

 名古屋の2023年5月23日のビジネスホテルの料金、前月比、料金DI値は、下記のとおりである。

                 宿泊費       前月比      料金DI値
   名古屋    8,899円     +1%    +20

 名古屋駅周辺のビジネスホテル料金は、令和元年(2019年)7月は、8,090円であった。新型コロナウイルス感染が全くない時期のホテル料金である。

 令和2年(2020年)2月は、先に述べた7,518円であった。

 令和3年(2021年)2月は、最低の料金の5,095円になった。

 2022年1月は6,390円、2月は6,121円、3月は6,114円だった。

 4月は7,097円となり7,000円の大台に乗った。

 そのまま7,000円台が続くかなと思ったら、5月は6,565円と、再び6,000台に戻ってしまった。

 6月は6,637円、7月は6,943円となる。

 8月は影響は少ないがニッパチの売上高減の経験則の通り6,836円と7月より下落する。

 9月はニッパチの8月として下落が少なかった分値上りも多くないが、7,131円と成り久しぶりに7,000円台の料金になった。

そして10月は前月比26%アップで、8,987円となる。

 2020年2月の7,518円を、2年8ヶ月後に乗り越えて、8,987円となった。コロナウイルス感染の影響をビジネスホテル業界は乗り切った。

 11月は前月比▲3%ダウンであったが、8,000円台を保ち、8,689円であった。

 およそ2週間の間隔を開けて調査しているが、いつもは空室があり予約募集している常連のビジネンホテルの名前が、ホテル予約ネットの「じゃらんnet」(リクルート)から消えていた。ホテルが予約満室になっているということか。

 12月は前月比▲0.3%ダウンであるが、ほぼ横ばいの8,661円である。

 新しい年になった2023年の1月は、前月比+3%の8,897円となる。

 2月はニッパチの諺通り売上高は下落し、前月比▲7%の8,250円となる。

 ニッパチの売上高減の諺が適用されるごとくなったと云うことは、名古屋のビジネスホテル業界は、正常な業務状態になったという証拠である。

 3月は前月比+4%の8,541円である。三大都市のビジネスホテル料金は前月比29%〜184%上がり、1万円台(12,700円〜16,000円)である。

 名古屋の料金の低料金が目立ってくる。

 「名古屋は魅力の無い都市なのか」のフレーズをコラム題につけざるを得なかった。

 日本政府は、これまで屋外では原則着用としてきたマスクについて、2023年3月13日からマスクの着用は個人判断にまかすという政策とした。

 加えて、2023年3月、新型コロナウイルス感染の影響も少なくったことから、政府は海外からの訪日観光客の訪日制限を緩くした。

 海外からの訪日観光客の姿を東京でも多く見るようになってきた。

 4月は前月比3%の8,839円である。

 京都の4月は値下がりしたが11,234円、大阪は12,986円、東京は16,265円である。名古屋以外の3都市のビジネスホテルは1万円を越えている。
 
 どうして名古屋は8,800円台の料金なのか。

 名古屋はやはり魅力のない都市で、コロナ感染政策が撤廃されても、ホテル料金が上がらないことは、観光客にとって名古屋は魅力の無い都市ということなのか。

 ホテル料金から、名古屋の産業・経済の力、景気の状態が見えてくる。

 5月は、4月の料金とほぼ同じで横ばいの8,899円である。である。

 DI値は2022年7月が+29であったのが、8月は−17であり、9月は+29であった。10月は+93である。11月は0である。12月は−8である。

 2023年1月は+18である。2月のDI値は大きく下がって-64である。3月は+58である。4月は+43である。5月は+20である。
      値上げ     8ホテル
            据置      2ホテル
      値下げ     5ホテル
である。


 名古屋駅周辺の2020年2月〜2023年5月迄のビジネスホテルの料金の推移をグラフにしたのが、下記のグラフである。



2020年2月〜2023年5月名古屋ホテル料金



 下記に、2023年5月23日の名古屋駅周辺のビジネスホテル料金分析一覧表を記す。



  ホテル名 令和5年4月20日a 令和5年5月23日b 変動率 b/a-1
1 チサンイン名古屋 7260 7170 -0.012
2 三交イン名古屋新幹線口アネックス 8600 8300 -0.035
3 名鉄イン名古屋駅前 8400 7500 -0.107
4 リッチモンドホテル名古屋新幹線口 11800 11800 0.000
5 アパホテル名古屋駅前 9600 9800 0.021
6 ダイワロイネットホテル名古屋駅前 10720 11120 0.037
7 くれたけインプレミアム名古屋納屋橋 6840 6840 0.000
8 相鉄フレッサイン名古屋新幹線口 9200 9270 0.008
9 スマイルホテル名古屋新幹線口 7700 7100 -0.078
10 第一富士ホテル名古屋駅前 7362 8000 0.087
11 ホテルユニゾ名古屋駅前 10527 10927 0.038
12 スーパーホテル名古屋駅前 8200 7400 -0.098
13 ヴィアイン名古屋駅前椿町 9400 9600 0.021
14 サイプレスホテル名古屋駅前 9550 10550 0.105
15 ホテルリブマックス名駅 6600 8600 0.303
16 東横イン名古屋駅前新幹線口   8400  
  平均   8899  
  標準偏差   1588  
  変動係数   0.178  



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