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2741) 丸の内地区のビル賃料はu当り12,967円(2024年3月)、過去最高

 三菱地所が2024年3月期決算を、2024年5月10日に発表した。

 三菱地所が発表した2024年(令和6年)3月期の決算書の附属説明書(FACT BOOK ファクトブック)によれば、三菱村と呼ばれる東京丸の内地区の2024年3月期のビル賃料は、次のごとくの数値である。()内は前期の数値である。

      延床面積       2,805千u (2,920千u) 
            貸付有効面積     1,683千u (1,745千u)
            事務所空室率           2.33% (2.43%)
            ビル賃貸売上高        255,773百万円 (252,486百万円)

 三菱地所の丸の内地区のビル賃料の年間収入は、2557億円である。前期の売上高は2524億円であったから、+33億円の売上高増である。

 延床面積、貸付有効面積とも前期よりも減少しているにもかかわらず、賃料収入は増えていると言うことは、賃料単価が上昇していることを意味する。

 空室率は前期2023年3月が2.43%であった。今期2024年3月期は2.33%である。

 上記発表の数値より、下記算式で、賃料単価を求める。

         ビル賃貸売上高÷12
            ────────────────                        
            貸付有効面積×(1−空室率)

 2024年3月期の前記した数値を、上記式に代入して求めると、

             255,773,000,000÷12
          ───────────────                            
             1,683,000×(1−0.0233)

= 12,967円/u(坪当り42.866円)
である。

 2024年3月期の丸の内地区のビル賃料は、u当り12,967円、坪当り42,866円である。過去最高の賃料である。

 1年前の2023年3月の賃料は、u当り12,358円(坪当り40,853円)であった。

 昨年も過去最高であったが、今年はそれを塗り替えて再び過去最高の賃料となった。

 1年間の賃料の変動率は、

                 12,967円
              ──────  = 1.0492≒1.049                       
                 12,358円
4.9 %の上昇である。前期の値上りは1.6%であった。

 丸の内地区の賃料は、値上がりしている。

 過去の丸の内地区のビル賃料は、下記である。

               2002年3月     u当り  10,447円
               2003年3月     u当り  10,570円
               2004年3月     u当り   9,979円
               2005年3月     u当り   8,968円
               2006年3月     u当り   9,502円

2007年3月     u当り 9,845円 2008年3月     u当り 9,791円        2009年3月     u当り 10,283円         2010年3月     u当り 10,542円        2011年3月     u当り 11,738円
       2012年3月     u当り 10,467円        2013年3月     u当り 10,331円        2014年3月     u当り 10,398円        2015年3月     u当り 10,956円        2016年3月     u当り 11,661円
       2017年3月     u当り 11,543円        2018年3月     u当り 11,281円        2019年3月     u当り 11,414円        2020年3月     u当り 11,667円        2021年3月     u当り 11,934円
       2022年3月     u当り 12,159円        2023年3月     u当り 12,358円        2024年3月     u当り 12,967円

 丸の内地区事務所賃料推移をグラフに表示したのが、下図である。



丸の内地区賃料グラフ 2024年3月





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