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2017年11月9日の東証一部上場の日経平均株価は、一時、前日比468円33銭(2%)高の2万3382円15銭まで上昇したが、終値は2万2868円71銭で終わった。前日比−45円11銭安である。
一方、ニューヨーク市場のダウ平均株価は、2万3563ドル36セントで終わった。
日経平均は戻り高値、ダウ平均は最高高値ゾーンにある。
日経平均株価は、乱高下しつつも、ダウ平均株価と手をつないで上昇している。
為替レートは、1ドル=113.34円 である。
金相場・プラチナ相場の動向分析の会社の Let's GOLD(https://lets-gold.net/)によれば、NYダウ平均株価と日経平均株価の直近30日間(2017/9/11→10/23)の価格の間には、0.96485の割合の相関関係が認められるということについては、鑑定コラム1699)で述べた。
また日経平均株価とドルベース日経平均株価の直近90日間(2017/6/20→10/23)の価格の間には、0.71508という割合の相関関係が認められると云うことも、鑑定コラム1699)で述べた。
上記の相関関係を知った上で、日本の株価の上昇の仕組みを、簡単に考えてみる。
「日経」という株式商品があり、その価格が、仮に11,000円であったとする。
そして、1ドル=110円であったとする。
つまり「日経」という商品は、ドルで云えば、
11,000円
──────=100ドル
110円
100ドルの商品となる。
ここで為替が変動して、1ドル=107円になったとする。ドル安、円高である。
「日経」11,000円の商品は、
11,000円
──────=102.8ドル
107円
102.8ドルの商品となる。
100ドルであった「日経」商品は、102.8ドルになったのであるから、2.8ドルの儲けになる。
儲けになるのであれば、これを売却して2.8ドル獲得しょうとする。
同じ様に考えて、多くの人が「日経」商品を売却すれば、「日経」商品の価格は下がる。
今度は逆のことを考える。
1ドル=112円になったとする。ドル高、円安である。
11,000円の「日経」商品は、
11,000円
──────=98.2ドル
112円
98.2ドルの商品となる。
100ドルの商品が、98.2ドルになれば、それは安いと判断され、追加買いをしょうとする。
多くの人が同様に考えれば、11,000円の「日経」商品の価格は値上がりすることになる。
日本の株価は、こうして上がっているのではなかろうか。
「否、そんなに単純な理由・要因で日本の株価は上がっているのでは無い。
もっと複雑である。ド素人が何を言う。」
と証券業界の専門家から、叱声と批判の声が当然上がってくるであろう。そして強い反論があろう。
しかし、ニューヨークダウ平均株価が上昇傾向にあるという事実と、上記した2つの相関関係の事実を直視すれば、円とドルの為替変動で日本の株価は操られて乱高下をしながら高くなっているという見方を、全く無視することは出来ないのではなかろうか。
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