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1751)住宅ローン金利の推移

 借入金利0.8%、期間20年の住宅ローンの月額返済額はどれ程かについて、鑑定コラム1746)に記事を書いた。

 平成バブル時の住宅ローン金利は、8%を超えていたことを記憶している。

 だが、その確たる証拠もないことから、その頃の正確な都市銀行の住宅ローン金利を知りたくて、都市銀行の住宅ローン金利の推移を調べて見ることにした。

 都市銀行の住宅ローン金利の推移を記している論文等があるのでは無いかと、ネットを漁ったが、都市銀行の住宅ローン金利の推移の具体的数値を示したものは無かった。

 住宅ローン金利等に関する論文等はあるが、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)作成の金利推移グラフを引用したものであり、金利数値を記述したものは見つからなかった。

 住宅金融支援機構のホームページを見ても、都市銀行の住宅ローン金利推移グラフは発表しているが、具体的に金利の数値と年月について述べたものは見当たらない。
 
 全国銀行協会は発表していないかと、ホームページを訪れたが、都市銀行の住宅ローン金利推移を述べたものは無い。

 国土交通省のホームページにも無い。

 財務省のホームページにも無い。

 金融庁のホームページにも無い。

 日本銀行のホームページを訪れたところ、1998年〜2018年1月までの都市銀行の住宅ローン金利を掲載していた。

 平成バブルの1990年(平成2年)前後の数値は、見当たらない。

 日本銀行情報サービス局統計照会窓口に問い合わせのメールを打ったところ、照会窓口から電話があった。

 「1998年以前の数値については、日銀はネットに発表していない。

 1998年以前の数値を知るには、日本銀行調査統計局が毎月発行している『経済統計月報』(現在は『金融経済統計月報』の名称である)に載っているから、その各号に当たって調べるしか無い。」
 
と教えて下さった。

 日本銀行情報サービス局統計照会窓口は、随分と親切な対応である。

 紹介された雑誌は、最近は購入していないが、15年前頃までは、良く購入していた雑誌であった。統計数値の羅列ばかりの雑誌である。

 その月報に、都市銀行の住宅ローン金利が載っていたのか記憶は定かで無かったが、やっと、都市銀行の住宅ローン金利の各年の数値が載っている書物がわかり、都市銀行の住宅ローン金利の推移に辿りつけそうであるから、図書館に早速行って、過去の『経済統計月報』を閲覧する事にした。

 私の居住している市の北隣は、国分寺市である。

 昨年立川市にあった都立多摩図書館が、国分寺市に移って来た。

 移設都立多摩図書館は、雑誌を中心にした図書館と聞く。

 ネットで蔵書在庫検索をしたところ、都立多摩図書館に、『経済統計月報』 は、欠番があるが、1953年1月号から最近号まであると分かった。

 国分寺市にある真新しい都立多摩図書館に行って、都市銀行の住宅ローン金利(変動)を調べた。

 日本銀行の調査であり、各都市銀行の住宅ローン金利の平均値である。

 1978年(昭和53年)からの変更年月と金利を書き写した。

 1998年(平成10年)以降は、日本銀行が2018年(平成30年)2月22日に発表した『金融経済統計月報』掲載の各年平均数値を記す。

 下記に、日本銀行調査発表の都市銀行の住宅ローン金利(変動)一覧を記す。


西暦年 元号 住宅ローン金利%
1978年 昭和53年 4月 7.620
1979年 昭和54年 6月 7.920
    9月 8.220
1980年 昭和55年 4月 8.520
    5月 8.880
    12月 8.520
1981年 昭和56年 5月 8.340
1982年 昭和57年 4月 8.220
    10月 8.460
1983年 昭和58年 1月 8.340
    5月 8.220
    11月 8.100
1984年 昭和59年 4月 7.920
    11月 7.740
1985年 昭和60年 6月 7.680
    8月 7.500
    10月 7.380
    12月 7.680
1986年 昭和61年 1月 7.500
    3月 7.320
    4月 7.020
1987年 昭和62年 11月 6.600
1988年 昭和63年 4月 6.480
    10月 6.600
1989年 平成元年 10月 6.780
1990年 平成2年 1月 7.080
    3月 7.680
    10月 8.280
1991年 平成3年 2月 7.860
    4月 7.500
    11月 6.900
1992年 平成4年 3月 6.000
    10月 5.700
1993年 平成5年 3月 5.200
    4月 4.900
    7月 5.400
    10月 4.800
    12月 3.800
1994年 平成6年 4月 4.400
    10月 4.000
1995年 平成7年 4月 3.375
    8月 3.000
    10月 2.625
1996年 平成8年   2.625
1997年 平成9年   2.625
1998年 平成10年   2.500
1999年 平成11年   2.375
2000年 平成12年   2.500
2001年 平成13年   2.375
2002年 平成14年   2.375
2003年 平成15年   2.375
2004年 平成16年   2.375
2005年 平成17年   2.375
2006年 平成18年   2.625
2007年 平成19年   2.875
2008年 平成20年   2.675
2009年 平成21年   2.475
2010年 平成22年   2.475
2011年 平成23年   2.475
2012年 平成24年   2.475
2013年 平成25年   2.475
2014年 平成26年   2.475
2015年 平成27年   2.475
2016年 平成28年   2.475
2017年 平成29年   2.475
2018年 平成30年 1月 2.475


 上記金利を時系列グラフにしたのが、下記グラフである。



住宅ローン金利の推移

 上記グラフでは、同じ1993年が二つあるが、これは同年1年間に住宅ローン金利は、5.2%から3.8%と5回も改訂されたことによる。

 最近30年間の最高の住宅ローン金利は、平成バブル真っ盛りの平成2年(1990年)10月の8.28%である。

 巷間8.5%が最近30年の住宅ローン金利の最高といわれているが、日銀の調査発表では8.28%である。

 但し、日銀の発表データは、都市銀行の住宅ローン金利の平均であり、平均が8.28%であるならば、都市銀行の一つが8.5%の住宅ローン金利であったということは充分あり得る。

 私が調べた日銀の調査発表数値では8.28%が最高である。


  鑑定コラム1746)「平成元年の住宅ローン元利均等償還テーブル」


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