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2050)教育の低下を憂う

 2020年2月27日(木)に、安倍首相は、日本全国の小・中・高校を3月2日より春休みまで、臨時休校にするという要請を国民にした。

 理由は、新型コロナウイルス沈静の対策で、ここ1,2週間が山であるから、子供達への感染を防ぎ、コロナウイルスの伝染が広がらないようにするためと云う。

 突然な首相の学校の臨時休校の提案、要請である。聞けばコロナウイルス対策本部の専門家にも、文科省にも全く相談せず、自分が急遽判断したと云う。

 多くの子供がコロナウイルスに罹患し、コロナウイルスの蔓延によって学級閉鎖が全国的に広まっているというわけでは無い。

 罹患者がゼロの県は、少なからずある。罹患者1人の県も多くある。

 コロナウイルスの罹患患者は、大人の方が圧倒的に多く、悪化して肺炎で死亡しているのは、70歳台、80歳台の老人が殆どである。

 つまり、抵抗力の弱っている老人の方が、コロナウイルスによる被害が多い。

 小・中・校の生徒・学生への生命の配慮は必要であるが、危険が差し迫っている状況では無い。

 ランダムに人を選んで、コロナウイルスのサンプル罹患検査を行い、その統計分析調査を行って、小・中・校の生徒・学生に罹患者が多いことが分かったというものでもない。

 つまり安倍首相の学校臨時休校の要請は、全く科学的根拠に基づいて行われたものでは無い。

 「ここ1,2週間が山である」といい、その山を大きくしないためと云うが、山となるとどうして分かるのか。

 罹患しているかしていないかのサンプル調査そのものがなされていなくて、感染率及びその推移はわからないのでは無かろうか。

 それとも政府はサンプル調査を新聞発表せずに、こっそりと行っていたのか。

 もしそうであれば、安倍首相は、それに基づいて判断したと必ず云うはずである。首相は云わないことから、サンプル調査を行っていない。

 サンプル調査もせず、罹患者の増加はグラフのごとくと政府は説明する。

 そのグラフは、正規分布のグラフである。コロナウイルスの罹患推移は正規分布に従うとどうして断言出来るのか。

 全国にある保健所を活用して、サンプル調査を先ずすべきであろう。それは今年の1月の中頃から行うべきであった。

 サンプル調査を何回も行い、そのデータを蓄積し、感染症の傾向をはっきりと把握して、それによって今回の処置がなされたと云うのであれば納得する。

 サンプル調査を全くせず、いきなり学校閉鎖を要請するとは、無茶苦茶な行政のやり方である。

 他人と全く相談せずに自分一人で決めて、要請とはいえ、事実上の強制である。これでは独裁政治であり、これはまずい。

 首相は教育を何と心得ているのか。

 3月の1ヶ月の学校の突然の休校により、教育の空白が生じる。

 鉄は熱いうちに鍛えろという。それを逸すると刀にならない。発育に伴い、鍛えていかなければならない。

 予定されている教育スケジュールの1ヶ月分が無くなる。夏休み・冬休み・春休みを併せて2ヶ月とすると、1年で学校で学ぶ月数は10ヶ月である。

 学校は、10ヶ月の期間に教える内容のカリキュラムを立て、そのカリキュラムに従って、学年で学ぶべきことを教えるという教育を進める。

 3月1ヶ月の休校は、その学年で教える範囲のおよそ1割の教育内容が教えられなくなる。

 このことにより、将来九九が出来ない大人、割り算・かけ算が出来ない大人、漢字の読み書きが出来ない大人、日本史の明治・大正・昭和時代を知らない大人が出現する可能性が有り得る。

 教育の低下が危惧される。教育の遅れが心配される。


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