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2073)新型コロナウイルス感染者・6週間後 2020年4月16日8574人

 2020年3月5日から4月16日は6週間たった。

 6週間後の新型コロナウイルスの感染者数を記す。

 過去の感染者数は、下記のとおりである。その事について記述した鑑定コラム番号も記す。

      3月05日             306人   鑑定コラム2051)
           3月19日(2週間)    892人   鑑定コラム2060)
            3月26日(3週間)      1266人   鑑定コラム2063)
            4月02日(4週間)       2425人  鑑定コラム2068) 
            4月09日(5週間)       4869人  鑑定コラム2071)
 
 3月5日から6週間経った4月16日時点の新型コロナウイルスの感染者数はどれ程であろうか。

 NHK発表の4月16日10時半現在の感染者数は、8574人である。1週間で3705人の増加である。4月16日は前日比528人増である。一日で500人を超える感染者である。

 東京都は、4月9日の感染者は1338人、一週間後の4月16日は2446人である。

 東京は、ここ1週間で1,108人増え1.8倍の感染者増である。

 4月8日から東京は感染症緊急事態宣言が出され、大学、学校、店舗の休み、人の非外出の要請がなされ、人の接触交流は大幅に少なくなっている。

 4月9日のコラム記事では、3月10日、11日、12日の一日の感染者数が、0〜6人であったのであるが、東京オリンピック延期決定後の3月26日以降の一日の感染者数は41人〜78人(31日の13人を除く)を記した。

 この増え方は、小池知事は、都民の命を守る行政よりもオリンピックの開催を優先していたことを物語る。

 東京都の4月1日以降の感染者の数値を下記に記す。数値はNHK調べの各日10時半現在発表数値である。

       4月01日   521人  +78人
       4月02日   587人  +66人
       4月03日   684人  +97人
       4月04日   773人  +89人
       4月05日   891人  +118人

       4月06日  1,033人 +142人        4月07日  1,116人 +83人        4月08日  1,195人 +79人        4月09日  1,339人 +143人        4月10日  1,519人 +181人
       4月11日  1,705人 +186人        4月12日  1,902人 +197人        4月13日  2,068人 +166人        4月14日  2,158人 +90人        4月15日  2,319人 +161人        4月16日  2,446人 +127人

 一日感染者は、4月12日の197人が、16日迄のピーク感染者数である。この数値を超えない状態でこれから一週間行けるかどうか。

 感染者をどの様にして減少させるのか。

 容体の悪い人は、全て検査する。検査と診療は完全に分離する。

 検査をしなければ感染者の見かけの数値を減らすことが出来る。それを今迄行ってきた事から、感染者が増加し、大病院に入院患者が増え、かつ医療従事者が新型コロナウイルスに感染し、医療崩壊の危機に晒されるようになって来た。

 当初、検査を絞ることを主張した専門家の考えは、完全に間違っていたのである。未だに検査をする事に拘り、検査させない政府審議会の委員の専門家がおり、またそうした厚労省の役人がいるようであるが、その様な人は、その職から外されるべきである。

 新型コロナウイルスに罹患しているかどうかは検査しなければ分からない。

 その検査をさせなく、しない状態で病態が悪化してから診察かつ入院させていては、大病院の医療崩壊が生じることは、当り前のことである。

 医師、病院の医療崩壊を避けるには、検査と診療をはっきりと分ける。発熱外来を病院の外にテントで造り、或いは廃校の学校に造り、そこで検査をし、陰性か、陽性かを見極め、陽性であれば、病院内には入れさせず、借り上げホテルに一時隔離し、本人の了解を得て、アビガンを二週間飲ませて状態を見る。

 容体が悪化すれば、病院に入院させる。

 病院の医師及び医療従事者は完全防護の医療服で対応する。それらは政府が全て緊急に用意する。

 病院がたりなければ、湾岸のオリンピックで作った室内体育館を野戦病院化し、そこで治療させる。

 代々木・千駄ヶ谷の体育館、調布の体育館もある。駒沢競技場に小さなプレハブの建物をいくつも急造し、それらをつなぎ併せて病室に活用する。それでも足りなければ味の素スタジアムもある。

 それらは既に準備されているべきである。他の道府県も同じである。

 ここ1週間で感染者は1,108人増えている。来週にはこの倍になる可能性がある。入院する病院はなくなり、感染者が都内をますます徘徊する事になってしまう。

 今日、明日にも専門の外来発熱検査診療所、体育館の野戦病院を作らなければならないのだ。のんびりと構えて、検討していますと云っている時機ではない。

 東京都、厚労省はこれらのことに着手しているのであろうか。着手していなかったら、東京都、政府は一体何をやっているのかということになる。保健所などもう出る幕ではない。緊急事態である。

 2020年4月16日10時半の新型コロナウイルスの都道府県の感染者数を多い順に記す。NHK調べの感染者数である。クルーズ船・チャター機の感染者は除く。

           感染者数    都道府県名

2,446人   東京 968    大阪 619 神奈川 537    千葉 513 埼玉       436    福岡       423    兵庫 358 愛知 313    北海道 215    京都
140 石川 130 岐阜       119    茨城   113 広島 106 群馬 100 福井 86 沖縄 65 宮城 62 高知 61 富山
53 奈良 52 滋賀 50    大分 49 山形 48 静岡 46 新潟        42 和歌山 40    福島 40    栃木 40 山梨
       40 愛媛        39 長野  33    熊本        28    山口 21 三重 21 香川        17 宮崎 16 秋田        16    岡山 15 佐賀
       15    長崎 13 島根        4    鹿児島        3    徳島 1 鳥取        0    岩手

 感染者0人の県は、岩手の1県である。

 検査は大切である。検査をしなければ感染者の規模が分からない。

 サンプリング調査も行っていなく、今迄検査を疎かにして来た東京都は、現在東京都内にどれ程の新型コロナウイルスの感染者がいるのか分かっているのであろうか。


  鑑定コラム2050)
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