○鑑定コラム


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

田原都市鑑定の最新の鑑定コラムへはトップページへ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ

2104)大阪市u500万円以上商業地価と1階賃料

1.はじめに

 先の鑑定コラム2096)「東京中央区の公示商業地地価と1階賃料(2020年1月)」で、東京中央区の商業地の地価と1階賃料の関係を分析した。

 その結果、地価の高い土地に建つ建物1階の賃料は、土地価格に比例して高くなっていることがデータで実証出来た。

 大阪の商業地の地価と1階賃料の間にも、地価と1階賃料の関係に相関関係があるかどうか分析して見る。

 大阪の商業地の500万円/u以上の土地価格で分析する。

 1階を他階と含めて一括表示の賃料とする公示価格のデータは不採用とする。

 資料は、2020年1月1日の地価公示価格とその価格算出の公開された鑑定評価書の中の収益還元法のデータによる。

2.データ一覧

 大阪市の地価公示価格で、土地価格u当り500万円以上で、1階賃料が表示されているデータは、下記の10データである。


番号 公示番号 所在(住居表示) 公示価格 千円/u 1階賃料 円/u
1 大阪北5-1 角田町7-10 13400 16638
2 大阪北 5-2 堂島1-1-25 6500 6500
3 大阪北5-13 芝田1-4-147 5860 7000
4 大阪北5-16 茶屋町12-6 7550 16000
5 大阪北5-29 梅田1-8-17 16900 15500
6 大阪中央5-1 備後町3-6-2 7500 6800
7 大阪中央5-18 西心斎橋1-4-5 13100 20200
8 大阪中央5-19 道頓堀3-5-11 8050 12840
9 大阪中央5-36 難波3-5-11 9240 12000
10 大阪中央5-41 南船場4-4-21 10600 18000


3.回帰グラフ

 上記データを、左縦軸に1階賃料、横軸に土地価格をとり、データの値をプロットしたものが下図グラフである。



大阪高度商業地価と1階賃料



4.回帰式

        Y: 1階賃料 円/u
               X: 地価公示価格 千円/u

として、両者の関係を求めると、

         Y=3539.57+0.973X
                   相関係数:0.70

の関係が認められる。

4.まとめ

 大阪の商業地でu500万円以上の土地の場合、土地価格1,000円/uにつき賃料は0.973円/u上がる。商業地土地価格と1階賃料の間には相関関係が認められる。

 上記関係式から求められる大阪の商業地のu500万円以上の土地価格と1階標準賃料を記すと、下記である。

       土地価格 千円/u          1階賃料 円/u

5,000 8,400 5,500 8,900 6,000 9,400 6,500 9,900 7,000 10,400 7,500 10,800 8,000 11,300 8,500 11,800 9,000 12,300 9,500 12,800 10,000 13,300 15,000 18,100 20,000 23,000 25,000 27,900 30,000 32,700


  鑑定コラム2065)「2020年銀座山野楽器店公示地の土地還元利回りは2.5%(償却後)」

  鑑定コラム2096)「東京中央区の公示商業地地価と1階賃料(2020年1月) 」

  鑑定コラム2098)「東京中央区商業地価と総合還元利回り」

  鑑定コラム2100)「23区公示商業最高地価と1階賃料」

  鑑定コラム2102)「23区トップ商業地価と総合還元利回り」

  鑑定コラム2105)「都道府県商業地最高地価と1階賃料」

  鑑定コラム2105)「都道府県商業地最高地価と1階賃料」

  鑑定コラム2106)「都道府県商業地最高地価と総合還元利回り」

  鑑定コラム2107)「都道府県商業地最高地価の1階賃料と還元利回り」


フレーム表示されていない場合はこちらへ トップページ

前のページへ
次のページへ
鑑定コラム全目次へ