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2025年3月の丸ビルの償却前総合還元利回りは、鑑定コラム2876)で2.50%と求められた。
上記2.50%は、土地建物の複合不動産の償却前総合還元利回りである。償却前の利回りである。
では、償却後の総合還元利回りはいかほどであろうか。丸ビルの償却後総合還元利回りを求める。
丸ビルの2025年3月の総収入は、18,974,348,620円≒189.74億円である。
償却前必要諸経費率は、総収入の0.275であった。
償却前必要諸経費は、
18,974,348,620円×0.275=5,2,7945,871円≒52.18億円
である。
建物価格は、549億円である。
経済的残存耐用年数は、27年である。
建物減価償却額は、
549億円÷27年≒20.33億円
である。
減価償却費を含めた必要諸経費は、
52.18億円+20.33億円=72.51億円
である。
丸ビルの減価償却後純収入は、
189.74億円−72.51億円=117.23億円
である。
丸ビルの土地建物価格は、
土地価格 4959億円
建物の価格 549億円
計 5508億円
である。
丸ビルの減価償却後総合還元利回りは、
117.23億円
────── = 0.02128 ≒ 0.0213
5508億円
2.13%である。
まとめると、下記である。
償却前総合還元利回り 2.50%
償却後総合還元利回り 2.13%
余談
2024年3月15日に一般社団法人神奈川県不動産鑑定士協会からの依頼で、講演『賃貸事業分析法と継続地代』の求め方についての講演を行った。その講演で、減価償却後必要諸経費、減価償却後純収益の重要性を話した。
何故、重要かは各自考えられたい。
鑑定コラム2123)「丸ビルの償却後総合還元利回りは1.91%、過剰流動性の危険信号(2020年3月)」
鑑定コラム2122)「丸ビルの賃料は坪当り62,910円(2020年3月)」
鑑定コラム2121)「丸の内地区のビル賃料はu当り11,667円(2020年3月)」
鑑定コラム1937)「丸ビルの土地還元利回り(償却後)は1.8%(2019年3月)」
鑑定コラム2754)「2024年3月 丸ビルの償却前還元利回りは2.51% 2023年3月は2.41%」
鑑定コラム2746)「「賃貸事業分析法と継続地代」神奈川県不動産鑑定士協会講演レジュメ」
鑑定コラム2876)「2025年3月 丸ビルの償却前総合還元利回りは2.50%」
鑑定コラム2879)「丸ビルの償却後土地還元利回り 1.91% 2025年3月」
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