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平成24年産米が、お米屋さん、スーパーマーケットの店頭に出回り始めた。
日本コメ市場株式会社が、平成24年10月5日に、平成24年9月下期の米出荷業者、米卸売業者の取引価格を発表した。
取引価格の条件は、関東到着基準、1等、包装代込、税抜き、60kg当り円である。
取引対象期間は、平成24年9月16日〜平成24年9月30日である。
2銘柄の取引価格を発表している。
下記のとおりである。
24年産秋田あきたこまち 16,331円
24年産茨城コシヒカリ 15,847円
1年前の平成23年10月5日に、今回と同様に日本コメ市場株式会社は、平成23年9月下期(平成23年9月16日〜平成23年9月30日)のコメ取引価格を発表している。
下記5銘柄である。
23年産青森つがるロマン 13,461円
23年産秋田あきたこまち 15,333円
23年産茨城コシヒカリ 14,658円
23年産栃木コシヒカリ 14,545円
23年産新潟コシヒカリ 17,597円
平成23年と平成24年とで同じ銘柄は2つあることから、これの1年間の価格変動率を調べる。
算式は、
24年産価格÷23年産価格=変動率
で求める。
24年産 23年産 変動率
秋田あきたこまち 16,331円 15,333円 +6.5%
茨城コシヒカリ 15,847円 14,638円 +8.1%
平成24年産米は、平成23年産米よりも6%〜8%高い。
来月には農林水産省が調査して、日本全国の平成24年産米の銘柄米の価格を発表するであろう。
それを待てば、今年のお米の価格は、去年より高いのか、安いのかがわかるが、上記2銘柄の価格より推し量れば、6%〜8%の価格アップになるのでは無かろうかと予測される。
食の世界で米に比肩する小麦については、小麦の価格は、今年平成24年4月に15%下がったが、政府は6ヶ月後の10月から3%アップの1トン50,130円にすると発表した。
その理由は、アメリカが6年ぶりにトウモロコシの大不作に見舞われた。
トウモロコシは、食料のほか飼料そしてエコエネルギーの原料でもある。
不作によって生産量が減ったために、供給不足に陥り、反動としてトウモロシ価格は急騰した。
それに附随して小麦の価格も大きく値上りした。
農林水産省の発表によれば、日本の小麦は、平成23年度は、
国内生産量 742千トン
輸入量 5,568千トン
計 6,310千トン
である。
輸入のうちアメリカからの輸入量は3,235千トンである。
小麦の88%を輸入し、その58%がアメリカより輸入している日本は、シカゴ商品取引所のこの小麦相場高騰の影響を大きく受けることになったのである。
お米、小麦の価格アップがこれから予測され、飲食店等は原材料費のアップに直面することになる。
原材料のコスト高を、他のコスト圧縮で吸収出来るか、あるいは売上アップで転嫁出来れば良いが、いずれも出来なければ、飲食店等の経営は苦しくなることが予測される。
鑑定コラム826)「23年産米の価格は去年より10%以上高い」
鑑定コラム815)「お米の消費量、年間一人当り59.5kg」
鑑定コラム821)「平成22年新潟魚沼産コシヒカリは60kg当り21,703円」
鑑定コラム882)「北海道15.1%、新潟7.9%、滋賀4.1%、熊本4.4%(田の利回り)」
鑑定コラム973)「一人当り米消費量57.8kg(平成23年度)」
鑑定コラム974)「平成24年産米は3〜20%アップ」
鑑定コラム1129)「25年産米価格大幅下落」
鑑定コラム1258)「平成26年産米価格10%下落か」
鑑定コラム1403)「平成27年産米価格13%アップか」
鑑定コラム2488)「令和4年度産新米価格は前年度比5%上がっている」
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