朝日新聞社発行の「アエラ」2008年3月3日号(2008年2月25日発売)に、『「売り出し価格」信じるな』という強烈なセンセーショナルな見出しの特集記事が掲載された。
その傍題は「東京ミニバブル崩壊、京阪神も上昇地点ゼロ」である。
朝日新聞アエラ編集部の太田匡彦、伊藤隆太郎記者による特集記事である。
その特集記事のまえがきは、以下のごとくで始まる。
「大都市圏の地価下落が本格化している。
上がりすぎた価格に、買い手がつかないのだ。
ミニバブルは崩壊、下落スパイラルが始まる。
土地もマンションも、チラシの価格を鵜呑みにできない」
記事は、不動産業者、アナリスト、不動産鑑定士等多くの人々への綿密な取材によって、書かれている。
その記事の中で数行、次のごとくの文章がある。
『・・・・・・いまは業者が「やせ我慢」をしている時期だという。不動産鑑定士の田原拓治さんはいう。
「郊外のマンションは確実に値崩れする。1年間は業者も辛抱できるだろうが、さらにもう1年は持たない。少なくともいまマンションを買ってはダメ。あと2年も待てばもっと下がる。投げ売りも始まるでしょう」・・・・・』
朝日新聞アエラ編集部の記者の取材を受けた私のコメントの記事である。
少し自己宣伝気味ですが、2008年2月25日の週に発売されている「アエラ」2008年3月3日号を購入して、当該特集記事を読んでいただければ幸いです。
「アエラ」に掲載された地価変動の記事及びそれに関連する記事については、下記の鑑定コラムが有ります。
鑑定コラム372)「都心地価下落始まる」
鑑定コラム370)「東京の高級住宅地の地価はピークか(2007年7月)」
鑑定コラム385)「都心住宅地価が下がり始めた(2007年10月)」
鑑定コラム402)「都内住宅地の地価下落が本格化してきた(2008年1月)」
地価狂乱上昇の危険信号を報じた記事は、下記の鑑定コラムに有ります。
鑑定コラム288)「赤坂の住宅地価年間55%の上昇」
鑑定コラム317)「渋谷道玄坂商業地の地価年間78%の上昇」
鑑定コラム334)「都内高級住宅地の地価上昇は歯止めがかからない」
鑑定コラム352)「地価摩擦係数」
鑑定コラム2132)「地価LOOKレポートに見る地価動向DI値」