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2772) 地価LOOK・令和6年第2四半期の全国地価及び東京商業地地価DI値は100


1.地価LOOKレポート

 国土交通省が、2024年8月30日に、2024年第2四半期(令和6年4月1日〜令和6年7月1日)の「主要都市の高度利用地地価動向報告」(地価LOOKレポート)の調査結果を発表した。

 地価LOOKレポートは、三大都市圏とその他主要都市の高度商業地及び高度土地利用の住宅地から調査地80地点を選び、四半期毎に、価格数値ではなく、土地価格の状況傾向を調べるものである。

 地価は上昇している、横ばいである、下落しているの傾向を調査するものである。

 その調査は不動産鑑定士によって行われている。

2.全国地価

 令和6年第2四半期の地価LOOKレポートによると、全調査地点80地点のうち、上昇が80地点(前回80)、横ばい0地点(前回0)、下落が0地点(前回0)となった。
 
 この地価変動種別の変動地点数を、一つの数値で現す地価動向DI値に変換する。

 算式は、

              上昇地点数−下落地点数
           ─────────────   ×100  = 地価動向DI値      
                   全体の地点数
である。

 令和6年(2024年)第2四半期の地価変動の状況は、下記である。
      上昇   80地点
      横ばい   0地点
            下落    0地点
            計    80地点

である。

 令和6年第2四半期の地価動向DI値は、
                 80−0
             ───── ×100 = 100                               
                  80
100である。

 地価DI値の最高値は100である。

 調査全地点が上昇になるのは、 令和6年第1四半期が初めての現象であった。
 令和6年第2四半期も調査全地点が上昇になった。2期連続の調査全地点が上昇である。

 過去2年弱の四半期の地価DI値を記すと下記である。
        令和4年第3四半期    80
        令和4年第4四半期        89
        令和5年第1四半期        91
        令和5年第2四半期        93
        令和5年第3四半期        98
        令和5年第4四半期        99
        令和6年第1四半期       100
        令和6年第2四半期       100


 平成19年(2007年)第4四半期〜令和6年(2024年)第2四半期までの全国地価DI値をグラフにすれば、下記グラフである。





地価LOOK 全国地価DI値 令和6年第2四半期



3.東京商業地価

@ 東京商業地価の調査地点

 三大都市圏の一つである東京都は21地点であり、その内商業地は16地点、住宅地は5地点である。

 東京都商業地16地点地点は、下記の地域である。

 丸の内、有楽町・日比谷、銀座中央、八重洲、六本木、虎ノ門、新宿三丁目、歌舞伎町、渋谷、表参道、池袋東口、上野、品川駅東口周辺、青海・台場、中野駅周辺、立川

 この東京都商業地16地点の地価変動の3種別、「上昇」、「横ばい」、「下落」の変動状況を、一つの数値で現す地価動向DI値に変換する。

 算式は、
              上昇地点数−下落地点数
           ─────────────   ×100  = 地価動向DI値      
                   全体の地点数
である。

A 東京商業地地価の調査内容

 令和6年(2024年)第2四半期の地価変動の状況は、下記である。

      上昇   16地点
      横ばい   0地点
            下落    0地点
            計    16地点


 令和6年第2四半期の地価動向DI値は、
                 16−0
             ───── ×100 = +100                             
                  16
100である。

 前期も全地点上昇であった。今期も全地点上昇である。

 過去2年弱の四半期の地価動向DI値を記すと下記である。
        令和4年第3四半期    50
        令和4年第4四半期        63
        令和5年第1四半期        69
        令和5年第2四半期        63
        令和5年第3四半期        88
        令和5年第4四半期        94
        令和6年第1四半期       100
        令和6年第2四半期       100


 東京商業地16地点は上昇動向と発表されたが、そのうちの銀座中央、新宿歌舞伎町の地価の上昇は強い(上昇率3%以上6%未満)と調査報告されている。

 と言うことは、来年(令和7年)1月1日の日本一のトップの地価公示価格である東京中央5-22(中央区銀座4-5-6 住居表示)の山野楽器店の土地価格は、令和6年1月1日の価格はu当り5570万円であったが、この土地価格がかなり上昇するということになると予測される。

 令和4年第3四半期から令和6年第2四半期までの東京商業地のDI値のグラフは下記である。


地価LOOK 東京商業地価DI値 令和6年第2四半期



  鑑定コラム2740) 「地価LOOK全国・令和6年第1四半期の地価DI値は100」

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