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2907) 16.6兆円 国内銀行の不動産業貸出額過去最高 2025年第2四半期直近1年間


 日本銀行が、2025年第2四半期の国内銀行の不動産業の新規貸出額を発表した。2025年4月〜6月の貸出額は3兆8698億円である。

 2024年第1四半期から第4四半期迄の直近1年間のの国内銀行の不動産業への貸出額の金額は、下記である。

            2024年第3四半期   3兆8781億円
            2024年第4四半期   3兆7131億円
            2025年第1四半期      5兆2042億円
            2025年第2四半期      3兆8698億円
                計              16兆6652億円

 四半期直近1年間の貸出額としては、過去最高である。

 それまでは、2024年第2四半期〜2025年第1四半期までの15.9兆円であった。
 更にその前はと言えば、直近四半期1年間であった。こうした状態が遡ると、2023年第1四半期直近1年間13.0兆円迄行く。

 つまり、2023年第1四半期直近1年間13.0兆円より、毎期直近1年間過去最高の貸出額を付けているということである。

 そして2025年第2四半期直近1年間で、遂に年間貸出額16兆円を突破し、16.6兆円の貸出額になってしまった。

 不動産業への金融超々緩和・過剰融資は、日本経済をおかしくするから止めょと、私がどれ程云っても止めない日銀の政策である。

 大儲けを企み莫大な利益を得た不動産業者・不動産再開発業者等のせせら笑いが聞こえそうである。

 日銀総裁もやっと変わり、金融政策が変わるのかと思ったら、不動産業貸出額はなお増額となっている。

 国内銀行の総貸出額は、年間56兆1300億円である、そのうちの16兆6600億円を不動産業の貸出額が占める。不動産業への貸出額の占める割合は29.7%である。

 不動産業の国内総生産の占める割合は4.0%である。

 国内総生産の4.0%しか占めない不動産業に、国内銀行の総貸出額の30%近くを貸し出されていることは少しおかしいでは無いか。

 それが、経済の論理的合理性とはとても思われない。

 日本銀行は何を考えて、不動産業への貸付を増額し続けるのかと云いたくなる。

 この言葉を何回書き続けてきたことか。

 消費者物価の2%アップを目的とした安倍内閣・黒田日銀の超超金融緩和政策は完全に失敗であり、余った円が日本国内だけに留まらず、海外にも行き渡り、為替変動を引きおこし日本円が大暴落してしまった。

 その結果、輸入品の価格アップを引きおこし、日常生活必需品の価格アップとなり、国民生活に悪影響が大きく出始めることになった。

 円安政策で自動車産業を中心として輸出産業は、我が世の春を謳歌して来たが、アメリカトランプ大統領の大統領権限による米国関税の大幅増大政策により、今迄2.5%の関税が15%の関税となる。関税の大幅アップになる。

 この影響が、これからどの様に日本経済に影響を与えるか。

 各四半期末直近1年間不動産業貸出額は、下記である。
            2016年12月           12兆3388億円
            2017年3月            12兆3580億円
            2017年6月            12兆1569億円
            2017年9月            11兆7927億円
            2017年12月           11兆7070億円
            2018年3月            11兆3894億円
            2018年6月            11兆3064億円
            2018年9月            11兆2219億円
            2018年12月           11兆0434億円
            2019年3月            10兆9189億円
            2019年6月            10兆7439億円
            2018年9月            10兆8577億円
            2019年12月           11兆0715億円
            2020年3月            11兆2599億円
            2020年6月            11兆3390億円
            2020年9月            10兆8391億円
            2020年12月           10兆6697億円
            2021年3月            10兆4344億円
            2021年6月            10兆3828億円
            2021年9月            10兆4889億円
            2021年12月           11兆1311億円
            2022年3月            11兆4459億円
            2022年6月            11兆6710億円
            2022年9月            12兆1305億円
      2022年12月      12兆1979億円
      2023年3月       13兆0330億円
      2023年6月       13兆6695億円
      2023年9月       14兆1905億円
      2023年12月       14兆3545億円
      2024年03月       14兆5974億円
      2024年06月       14兆6938億円
      2024年09月       14兆9956億円
      2024年12月       15兆4017億円
      2025年3月      15兆9190億円
            2025年6月            16兆6652億円


 上記四半期末直近1年間の貸出額をグラフにしたのが、下図である。




国内銀行不動産業貸出額 2025年6月末




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